ハスラーの実燃費は?ターボ・4WD・タフワイルド別の差とガソリン代
ハスラーの燃費を調べると、カタログには24km/L台と書いてあるのに、ユーザーの投稿では17km/L前後という数字も珍しくなくて、どれを信じればいいのか迷いますよね。ターボや4WD、タフワイルドを選んだらどこまで下がるのかも、気になるところだと思います。
先に結論を言うと、実燃費の目安はカタログ燃費(WLTCモード)の8割前後。燃費を最優先するならNAの2WDがいちばん有利で、高速道路や坂道をよく走る人は、燃費の差だけでなくターボの余裕も含めて選ぶのがいいかなと思います。
スズキの公式資料と国土交通省の公表データ、専門誌の実測、ユーザーの燃費投稿を突き合わせて、仕様ごとに整理しました。
基準にしたのは、2026年5月27日に一部仕様変更した現行のハスラーです。この改良でカタログ燃費が少し下がっていて、ネットでよく見る「25.0km/L」は2026年5月より前の仕様の数字なので、そこだけ注意してください。

- 2026年5月改良後のカタログ燃費と、実燃費の目安(カタログの何割か)
- ターボ・4WD(四駆)・タフワイルドで燃費がどれだけ変わるか
- 「燃費が悪い」と言われる理由と、タフト・デリカミニとの比較
- 年間ガソリン代と車両価格の差を合わせた、5年間でかかるお金の差
ハスラーの実燃費は実際どれくらい?カタログとの差

現行ハスラーのカタログ燃費は、いちばん良いNAの2WDで24.3km/L。毎日の運転でこの数字がそのまま出るわけではないので、実燃費の目安を出してから、カタログ値と投稿データを順に見ていきます。
結論:実燃費はカタログ値の8割前後が目安

結論から言うと、ハスラーの実燃費は、カタログ燃費(WLTCモード)の8割前後をひとつの目安にしておくのが現実的です。
根拠のひとつが、carviewに集まった2024年5月〜モデルのユーザー投稿。グレードと駆動方式ごとの平均は、当時のカタログ燃費に対して約76〜87%に収まっていました(2026年10月5日時点・8グレード合計1,441件)。
燃費記録サイトのe燃費でも、2代目ハスラー全体の投稿平均はカタログ値の約80〜83%。専門誌webCGが2026年型のHYBRID X(NA・2WD)で計測した満タン法の燃費は17.8km/Lで、カタログ値24.3km/Lの約73%でした。
この「8割」を、2026年5月改良後のカタログ燃費に当てはめてみると次のとおりです。
実燃費の目安(カタログ燃費×0.8で計算)
NA・2WD:約19.4km/L/NA・4WD:約17.9km/L/ターボ・2WD:約17.6km/L/ターボ・4WD:約16.3km/L
あくまで計算上の目安で、季節や道路、乗り方でかなり上下します。専門誌の計測でも、満タン法でカタログ値の7割台にとどまった例もあれば、燃費計の値でカタログ値を上回った例もあるので、幅をもって見ておくのがおすすめ。
2026年5月改良後のカタログ燃費を4仕様で比較

現行ハスラーのカタログ燃費(WLTCモード)は、エンジンがNAかターボか、駆動方式が2WDか4WDかで4つに分かれます。グレードでいうと、NAがHYBRID G・HYBRID X・タフワイルド、ターボがHYBRID Xターボとタフワイルド ターボ。
| 仕様(型式) | グレード | WLTCモード | 市街地 | 郊外 | 高速道路 |
|---|---|---|---|---|---|
| NA・2WD(5AA-MR92S) | HYBRID G/HYBRID X/タフワイルド | 24.3km/L | 22.5km/L | 25.6km/L | 24.3km/L |
| NA・4WD(5AA-MR92S) | HYBRID G/HYBRID X/タフワイルド | 22.4km/L | 21.2km/L | 23.5km/L | 22.3km/L |
| ターボ・2WD(4AA-MR52S) | HYBRID Xターボ/タフワイルド ターボ | 22.0km/L | 19.3km/L | 23.7km/L | 22.3km/L |
| ターボ・4WD(4AA-MR52S) | HYBRID Xターボ/タフワイルド ターボ | 20.4km/L | 18.1km/L | 21.8km/L | 20.7km/L |
出典:スズキ公式サイトの主要諸元(2026年5月27日以降の仕様)をもとに作成。WLTCモードの値は、国土交通省「自動車の燃費性能に関する公表」(令和8年10月1日現在)の掲載値とも一致しています。
いちばん燃費がいいのはNAの2WDで、ターボの4WDとの差は3.9km/L。割合にすると約16%の差になります。
見落としやすいのが、2026年5月の一部仕様変更でカタログ燃費が下がったこと。2020年1月の2代目発売から2026年5月までの仕様は、NAが25.0km/L(2WD)・23.4km/L(4WD)、ターボが22.6km/L・20.8km/Lでした。
いまの値は、それより0.4〜1.0km/Lほど低くなっています。
下がった理由は、スズキの発表を見ても説明されていません。この改良では安全装備や運転支援が充実したものの、それが燃費にどう影響したのかは公式に示されていないので、ここは断定しないでおきます。
また、それまで設定されていたHYBRID Gターボは、2026年の現行ラインアップにはありません。中古車情報やネットの記事で「Gターボ」「25.0km/L」と書いてあれば、2026年5月より前の仕様の話と考えて大丈夫です。
価格や燃費の発表内容は、スズキの2026年5月27日のニュースリリースで確かめられます。
ユーザー投稿で見るグレード別の実燃費
実燃費をつかむ材料として、carviewのグレード別ページに集まったユーザーの燃費投稿を並べてみました。2026年5月改良後の仕様はまだ投稿が少ないため、ここでは一つ前の2024年5月〜モデルの値を使っています。
| グレード(2024年5月〜モデル) | 駆動 | 投稿の平均 | 件数 | 当時のカタログ値 | カタログ比 |
|---|---|---|---|---|---|
| HYBRID X(NA) | 2WD | 21.74km/L | 96件 | 25.0km/L | 約87% |
| HYBRID X(NA) | 4WD | 18.94km/L | 96件 | 23.4km/L | 約81% |
| HYBRID Xターボ | 2WD | 17.58km/L | 204件 | 22.6km/L | 約78% |
| HYBRID Xターボ | 4WD | 15.71km/L | 54件 | 20.8km/L | 約76% |
| タフワイルド(NA) | 2WD | 19.23km/L | 195件 | 25.0km/L | 約77% |
| タフワイルド(NA) | 4WD | 20.21km/L | 89件 | 23.4km/L | 約86% |
| タフワイルド ターボ | 2WD | 17.59km/L | 138件 | 22.6km/L | 約78% |
| タフワイルド ターボ | 4WD | 16.94km/L | 569件 | 20.8km/L | 約81% |
出典:carview(ヤフー)のグレード別ページに掲載されたユーザー投稿の平均(2026年10月5日時点)。カタログ比は、投稿の平均を当時のWLTCモード燃費で割って当サイトで計算しました。投稿の数字は随時変わります。
ユーザーの投稿は、走る道も季節も乗り方もばらばら。1行ずつの数字を「そのグレードの実力」と決めつけるのは避けたほうがよさそうです。
たとえばタフワイルドのNAだけを見ると、4WD(20.21km/L)のほうが2WD(19.23km/L)より燃費がいいように見えます。投稿した人の地域や使い方の違いが表れていると考えるのが自然で、4WDが有利という意味ではありません。
そこで、HYBRID Xとタフワイルドを合わせて、件数で重みをつけて平均し直してみました。結果はNA・2WDが20.06km/L、NA・4WDが19.55km/L、ターボ・2WDが17.58km/L、ターボ・4WDが16.83km/L(当サイトでの計算)。
カタログ燃費と同じ順番に、きれいに並んでいますね。
ほかの燃費記録サイトでも傾向は同じ。e燃費では、2代目ハスラー全体(2020年1月以降の登録車)の投稿平均が、NAの2WDで19.92km/L、4WDで19.47km/L、ターボの2WDで18.71km/L、4WDで17.21km/Lでした(2026年10月5日時点)。
専門誌の実測も見ておきましょう。webCGの計測では、2026年型HYBRID X(NA・2WD)が419.7kmを走って、満タン法で17.8km/L。走った割合は市街地3・高速道路6・山岳路1でした。
いっぽう、オートックワンが2020年にHYBRID Xターボの4WDで157kmを走ったテストでは、車載燃費計の値で22.89km/L。当時のカタログ値(20.8km/L)を上回っていて、最高気温13℃の晴れた日、エアコンは24℃のオートという条件でした。
測り方も季節も違うので、2つの数字を直接比べることはできません。ただ、条件しだいで燃費の出方がここまで変わる、というのがよくわかる例かなと思います。
ターボ・4WD・タフワイルドで燃費はどう変わる?

ターボにすると、4WDにすると、燃費はどれだけ下がるのか。カタログ値の差とユーザー投稿の差を、仕様ごとに分けて見ていきましょう。
ターボの燃費はノンターボより約1割低い

カタログ燃費で比べると、ターボはノンターボ(NA)より2WDで2.3km/L(約9.5%)、4WDで2.0km/L(約8.9%)低い値です。ざっくり1割と覚えておけば十分かなと思います。
面白いのは、走る場面によって差の大きさが変わること。モード別に見ると、ターボとNAの差は市街地モードで約14〜15%と大きく、郊外モードと高速道路モードでは7〜8%ほどに縮まります(公式値から計算)。
信号の多い街中で発進と停止をくり返す人ほど、ターボの燃費の不利を感じやすく、高速道路が中心なら差は小さめ。そんな見方ができそうです。
ユーザーの投稿(2024年5月〜モデル)でも差ははっきりしていて、件数で合わせた平均は2WDでNAが20.06km/L、ターボが17.58km/L。差の割合(約12%)がカタログの差(約1割)より少し大きいのは、ターボを選ぶ人の使い方の違いも混ざっているからかもしれません。
エンジンを比べると、NAのR06D型は圧縮比12.0、ターボのR06A型は9.1(主要諸元)。スズキはR06D型について、熱効率を高める技術を取り入れて、幅広い速度域で高い燃費性能を実現したエンジンと案内しています。
ただ、ターボには燃費の差と引きかえの余裕があります。最高出力はNAの49PSに対してターボは64PS、最大トルクは58N・mに対して98N・m。スズキもターボ車について、大人4人で乗っても気持ちよく加速できると紹介しています。
高速道路の合流や長い上り坂でどのくらい差が出るかは、ハスラーで高速道路を走るときのNAとターボの加速差で場面ごとに整理しました。
街乗りが中心で、坂道や高速道路をあまり使わないなら、ノンターボで困る場面は少ないはず。毎日のように坂を上る人や、家族を乗せて高速道路で帰省する人は、燃費の差を承知でターボを選ぶ価値があるかなと思います。
4WD(四駆)のカタログ燃費は2WDより7〜8%低い
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4WD(四駆)のカタログ燃費は、同じエンジンの2WDに比べてNAで1.9km/L(約7.8%)、ターボで1.6km/L(約7.3%)低い値です。
差が出る理由のひとつとして考えられるのが重さ。主要諸元を見ると、どのグレードも4WDは2WDより50kg重く、HYBRID Xなら830kgが880kgになります。
ハスラーの4WDは、ふだんは前輪に駆動力を配り、滑りやすい路面では後輪にも配るフルタイム4WD(スズキの走行性能の案内)。燃費の差の理由までは公式に説明されていないものの、後輪へ力を伝える仕組みが加わることも影響していそうです。
モード別だと、4WDと2WDの差は市街地モードが約6%でいちばん小さく、郊外モードと高速道路モードでは7〜8%。ユーザーの投稿(2024年5月〜モデル)では、件数で合わせた平均の差がNAで約2.5%、ターボで約4.3%と、カタログより小さく出ていました。
雪の多い地域では、2WDで冬を越すのが大変なこともあります。4WDにはグリップコントロールやスノーモード、ヒルディセントコントロールといった専用の機能も付くので、燃費の数字だけで2WDに決めないほうが安心です。
切り替えスイッチのないフルタイム4WDの扱い方は、ハスラー4WDの雪道と山道での使い方でまとめました。
車両価格は、同じグレードの2WDより4WDが134,200円高い設定(2026年5月発表のメーカー希望小売価格)。燃料代の差との関係は、後半でまとめて計算します。
4WDターボの実燃費は16km/L前後が目安

カタログ燃費がいちばん低いのが4WDのターボで、2026年5月改良後のWLTCモードは20.4km/L。8割で計算すると約16.3km/Lです。
実際の数字も見てみると、2024年5月〜モデルのユーザー投稿は、HYBRID Xターボの4WDが15.71km/L(54件)、タフワイルド ターボの4WDが16.94km/L(569件)。2つを合わせた平均は16.83km/Lでした(2026年10月5日時点)。
専門誌webCGが2024年型タフワイルド ターボの4WDで計測したときは、265.1kmを走って満タン法で16.5km/L(車載燃費計は15.6km/L)。走った割合は市街地6・高速道路2・山岳路2と、街中が多めの条件でした。
e燃費の2代目全体(2020年1月以降の登録車)の投稿平均では、ターボの4WDは17.21km/Lでした。
2026年5月改良後の4WDターボはまだ投稿が少なく、代表値を出せる段階ではありません。それでも、2026年5月より前の仕様の投稿や実測を並べると、4WDターボの実燃費は16km/L前後が中心。8割で計算した約16.3km/Lとも近い数字です。
燃料タンクは全車27Lなので、16km/Lなら満タンからの計算上の距離は約430km(27L×16km/L)。実際は残りが少なくなる前に給油するので、遠出の前は余裕をもって入れておくと安心ですね。
タフワイルドのカタログ燃費は標準車と同じ

タフワイルドのカタログ燃費は、同じエンジン・駆動方式の標準グレードとまったく同じです。NAのタフワイルドはHYBRID G・HYBRID Xと同じ24.3km/L(2WD)・22.4km/L(4WD)、タフワイルド ターボはHYBRID Xターボと同じ22.0km/L・20.4km/L。
市街地・郊外・高速道路の各モードも、標準グレードと同じ値でした。
見た目の違いは大きく、2024年5月に追加されたときのスズキの発表では、専用のフロントグリルやメッキのバンパーガーニッシュ、ルーフレール、ブラックメタリックの15インチアルミホイールなどを採用。内装には撥水加工をしたファブリックのシート表皮も使われています。
2026年5月の改良では、大胆なブロック形状の専用フロントグリルと「SUZUKI」のアルファベットエンブレムに変わり、新色のウッドランドカーキメタリックも加わりました(スズキの発表)。
それでも燃費の条件はほとんど同じ。車両重量は同じエンジン・駆動方式の標準グレードより10kg重いだけで(2WDのHYBRID X 830kgに対してタフワイルド 840kg)、タイヤサイズも全車165/60R15で共通です。
ユーザーの投稿(2024年5月〜モデル)では、NAの2WDはHYBRID Xが21.74km/L、タフワイルドが19.23km/L。ところが4WDではタフワイルド(20.21km/L)がHYBRID X(18.94km/L)を上回り、ターボの2WDはほぼ同じでした。
上下がばらばらなので、「タフワイルドだから燃費が悪い」という傾向は投稿からは読み取れません。実燃費まで同じとは言い切れないものの、燃費を理由にタフワイルドを避ける必要はなさそうです。
「タフワイルド 燃費」で調べるときの注意
2018年にも「タフワイルド」という特別仕様車が出ていますが、こちらは初代ハスラーのもので、燃費はJC08モードの32.0km/L(2WD)・30.4km/L(4WD)。いまのタフワイルドとは世代も測り方も違うので、数字を並べて比べないようにしてください。
新型ハスラーは燃費が悪い?他車比較と燃費のコツ

「新型は燃費が悪い」という口コミを見て、不安になった人もいるかもしれません。そう言われる理由を整理してから、ライバル車との比較と、実燃費を落とさない乗り方を見ていきます。
燃費が悪いと言われる3つの理由

結論から言うと、新型ハスラーの燃費が特別に悪いわけではありません。「悪い」と感じられやすい理由は、主に次の3つだと考えています。
1つ目は、比べている数字の測り方が違うこと。初代ハスラーのカタログ燃費はJC08モードで、たとえば2018年の特別仕様車タフワイルドは32.0km/L。2代目のWLTCモード24.3km/Lと並べると、ずいぶん下がったように見えます。
ところが投稿の平均で比べると、e燃費では初代のNA・2WD(S-エネチャージ車のMR41S)が16.89km/L、2代目のNA・2WDが19.92km/L。実燃費では2代目のほうが上回っていました(2026年10月5日時点)。
カタログ値に対する割合も、初代はJC08の約5〜6割、2代目はWLTCの約8割と大きく違います。測り方の違う数字をそのまま比べると、新型が悪く見えてしまうわけですね。
2つ目は、走り方や季節で落ちやすいこと。スズキも、燃費は気象や渋滞などの使用環境、急発進やエアコンの使用といった運転方法で変わると注記しています。カタログでも市街地モードがいちばん低いとおり、信号の多い街中や近所への短い移動が中心だと、燃費は伸びにくくなります。
3つ目は、「ハイブリッド」という言葉から想像する数字とのギャップ。ハスラーのマイルドハイブリッドは、減速時のエネルギーで発電した電気を使い、加速時にモーターでエンジンを手助けする仕組み(スズキの案内)。
主役はあくまでエンジンなので、ハイブリッドと聞いて想像するほどは伸びない、と感じる人もいるようです。そこにターボや4WD、冬の暖房や雪道が重なると、カタログ値との差はさらに広がりがち。
「新型だから悪い」というより、条件が重なったときの数字が目立っている、と見るのが近いかなと思います。
タフトやデリカミニと比べると燃費はいい

ライバルとして名前が挙がりやすいダイハツのタフト、三菱のデリカミニと、メーカー公式のカタログ燃費(WLTCモード)を並べてみました(2026年10月5日に各社の公式サイトで確認)。
- NA・2WD:ハスラー24.3km/L/タフト21.4km/L/デリカミニ21.0km/L
- NA・4WD:ハスラー22.4km/L/タフト20.6km/L/デリカミニ18.8km/L
- ターボ・2WD:ハスラー22.0km/L/タフト21.3km/L/デリカミニ19.5km/L
- ターボ・4WD:ハスラー20.4km/L/タフト20.7km/L/デリカミニ17.8km/L
NAどうしなら、ハスラーは2WDで約3km/L、4WDでも1.8km/L以上の差をつけて一歩リード。いっぽうターボの4WDだけは、タフト(20.7km/L)がハスラー(20.4km/L)をわずかに上回っていて、ターボ車どうしの差は小さめです。
国の燃費基準でも見ておきます。国土交通省の自動車の燃費性能に関する公表(令和8年10月1日現在)では、2030年度の燃費基準に対する達成レベルが、ハスラーのNA・2WDで86%、NA・4WDで80%、ターボ・2WDで78%、ターボ・4WDで73%。
同じデータで、タフトのNA・2WDは75%、デリカミニのNA・2WDは76%でした。
この基準は車両重量ごとに目標値が決まっているので、重さの違う車どうしでも「目標にどこまで届いているか」で比べられるのがポイント。NAのハスラーは、比べた2台より一段上の位置にいます。
同じスズキのスペーシアは、NA・2WDのいちばん良い仕様で25.1km/Lとハスラーより少し上で、達成レベルは89%(国土交通省の公表データ)。背の高い軽とも迷っているなら、ハスラーとスペーシアの燃費・価格・広さの差もあわせて見てみてください。
実燃費を落とさないコツは空気圧とふんわり発進

同じハスラーでも、乗り方しだいで実燃費はけっこう変わります。警察庁・経済産業省・国土交通省・環境省でつくるエコドライブ普及連絡会の「エコドライブ10のすすめ」には、効果の目安になる数字も載っています。
- ふんわりアクセル「eスタート」(やさしい発進):10%程度の燃費改善
- 加速・減速の多い運転:市街地で2%程度、郊外で6%程度の燃費悪化
- 早めのアクセルオフ(エンジンブレーキの活用):2%程度の燃費改善
- エアコンのつけっぱなし(設定温度を外気と同じ25℃にした場合):12%程度の燃費悪化
- タイヤの空気圧不足(適正値より50kPa不足した場合):市街地で2%程度、郊外で4%程度の燃費悪化
- 100kgの荷物を載せたまま走る:3%程度の燃費悪化
出典:エコドライブ普及連絡会「エコドライブ10のすすめ」(国土交通省のサイトに掲載された資料)。
なかでも手軽なのがタイヤの空気圧。JAFのユーザーテスト(2021年実施)では、適正値から30%減らした状態で燃費が平均4.6%、60%減らすと平均12.3%悪化したそうです。
空気は少しずつ自然に抜けていくので、給油のついでに指定の空気圧へ合わせておくのがおすすめ。溝の減りやひび割れが気になってきたら、タイヤの点検や空気圧の相談をお店にお願いするのも手ですね。
もうひとつ大事なのが、10のすすめの最後にある「自分の燃費を把握しよう」。給油のたびに走行距離と給油量をメモしておくと、季節や使い方による変化がわかり、乗り方を変えたときの効果も見えてきます。
燃費計の表示を区切って確かめたいときは、ハスラーの燃費リセット方法と平均燃費の見方が参考になるはず。
燃費のための無理な運転はしない
燃費を気にしすぎて流れより極端に遅く走ったり、合流で加速をためらったりするのは危険です。空気圧も「高めのほうが燃費にいい」と自己判断で上げすぎず、車に表示された指定の値に合わせましょう。安全運転を優先したうえで、できる範囲で取り入れてください。
年間ガソリン代の差で選ぶNAとターボ・4WD

燃費の差は、お金にするといくらになるのか。年間の走行距離ごとにガソリン代を計算して、車両価格の差と合わせて比べてみます。
年間ガソリン代と車両価格差を5年で比べる

ここでは、実燃費をカタログ燃費の8割、ガソリン代を1Lあたり170円として計算しました。170円は、資源エネルギー庁が公表した2026年9月28日時点のレギュラーの全国平均(170.2円/L)を参考にした仮定です。
ハスラーはターボも含めて全車レギュラーガソリン指定なので、燃料の種類で単価が変わることはありません。ハイオクを入れたときの影響などは、ハスラーのガソリンの種類と誤給油の対処で解説しています。
| 仕様(2026年仕様) | 車両価格の差 | 実燃費の目安 | 年1万kmのガソリン代 | NA・2WDとの差(年) | 5年の差(燃料代+車両価格) |
|---|---|---|---|---|---|
| NA・2WD | 基準 | 約19.4km/L | 約87,400円 | — | — |
| NA・4WD | +134,200円 | 約17.9km/L | 約94,900円 | +約7,400円 | 約17.1万円 |
| ターボ・2WD | +78,100円 | 約17.6km/L | 約96,600円 | +約9,100円 | 約12.4万円 |
| ターボ・4WD | +212,300円 | 約16.3km/L | 約104,200円 | +約16,700円 | 約29.6万円 |
出典:車両価格はスズキの発表(2026年5月27日・メーカー希望小売価格、消費税込み)で、HYBRID X系とタフワイルド系の同じグレードどうしで比べた差額。値引きや諸費用は含みません。燃料代は丸める前の燃費で計算した当サイトの試算です。
年1万km走る場合、NA・2WDとのガソリン代の差は、4WDで年約7,400円、ターボで約9,100円、ターボの4WDでも約16,700円。年5,000kmならこの半分、年1万5,000kmなら1.5倍が目安になります。
注目したいのは、車両価格の差のほうがずっと大きいこと。ターボは78,100円、4WDは134,200円、ターボの4WDは212,300円高く、5年乗っても燃料代の差は車両価格の差より小さいままです。
つまり、ターボや4WDは燃料代の損得で選ぶより、その性能が必要かどうかで選ぶもの。5年で約12万〜30万円の差を、坂道や高速道路での余裕、雪道での安心に払う価値があるか、という見方をするとわかりやすいかなと思います。
購入時の税金にも少し差があります。スズキのカタログの注記によると、自動車重量税のエコカー減税は、NA車が25%軽減、ターボ車は対象外(2027年4月30日までの新車届出分)。
ガソリン価格が動いたときの影響も見ておくと、1Lあたり10円上がれば、年1万kmでNA・2WDは約5,100円、ターボの4WDは約6,100円の負担増。
資源エネルギー庁によると、9月28日時点の価格は補助がなければ221.2円/Lだったので、補助の動きしだいで差はもう少し広がるかもしれません。
乗り換えでハスラーを買うなら、いまの車がいくらで売れるかで、実際に用意するお金も変わってきます。下取り額だけで決めずに、先にいまの車の買取額の目安を確かめておくと、ターボや4WDに手が届く予算かどうかを判断しやすくなります。
燃料代のほかに、自動車保険料も型式や年齢条件、補償の内容で変わる維持費のひとつ。乗り換えのタイミングで保険料の一括見積もりをしておくと、5年間でかかるお金をより正確に見積もれます。
ハスラーの燃費に関するよくある質問

Q1. 初代(旧型)ハスラーの実燃費はどれくらいですか?
A. e燃費の投稿平均(2026年10月5日時点)では、初代のS-エネチャージ車(MR41S)で、NAの2WDが16.89km/L、4WDが17.74km/L、ターボの2WDが17.58km/L、4WDが16.56km/Lでした。
初代のカタログ燃費はJC08モードなので、2代目のWLTCモードとは数字を並べて比べないのがコツです。中古で迷ったら、車検証の型式で初代(MR31S・MR41S)か2代目(MR52S・MR92S)かを確かめましょう。
Q2. 車の燃費計(平均燃費)の表示は正確ですか?
A. 多少のずれはあります。webCGの計測では、2026年型HYBRID X(2WD)で燃費計が18.1km/L、満タン法が17.8km/L。2024年型タフワイルド ターボ(4WD)では燃費計が15.6km/L、満タン法が16.5km/Lで、高く出ることも低く出ることもありました。
正確に知りたいときは、満タンに給油して走り、次の満タン給油で「走った距離÷入った量」を計算する満タン法がおすすめです。何回か続けて平均すると、季節による変化もつかみやすくなります。
Q3. 冬になると燃費は落ちますか?
A. 落ちやすいと考えておくのが無難です。スズキは、燃費が気象などの使用環境や、エアコンの使用といった運転方法で変わると注記しています。
エコドライブ普及連絡会は、暖房だけが必要なときはエアコン(A/C)スイッチをOFFにするようすすめています。ただし窓が曇ったら視界の確保が先なので、A/Cやデフロスターを迷わず使ってください。
Q4. 2024年式の中古と2026年式の新車では、燃費はどちらがいいですか?
A. カタログ燃費は2026年5月より前の2代目(2024年式を含む)のほうが高く、NAで25.0km/L(2WD)・23.4km/L(4WD)、ターボで22.6km/L・20.8km/Lです。2026年仕様より0.4〜1.0km/L上ですが、実燃費の差はまだデータが少なくわかりません。
2026年仕様は、ブラインドスポットモニターや停止保持付きのACCが全車標準になるなど、装備も違います。中古のターボ車は2022年8月〜2025年7月製作の一部が2026年7月のリコールの対象なので、車台番号で実施済みかも確かめておきましょう。
ハスラーの実燃費とターボ・4WDの選び方まとめ

ハスラーの実燃費は、カタログ燃費(WLTCモード)の8割前後が目安です。2026年5月改良後のカタログ値に当てはめると、NA・2WDで約19.4km/L、ターボ・4WDで約16.3km/L。
- カタログ燃費はNA・2WDの24.3km/Lが最高で、ターボ・4WDの20.4km/Lが最も低い
- ターボはノンターボより約1割、4WD(四駆)は2WDより7〜8%カタログ燃費が低い
- タフワイルドのカタログ燃費は、同じエンジン・駆動方式の標準グレードと同じ
- 年1万kmならガソリン代の差は年約7,400〜16,700円で、車両価格の差のほうが大きい
燃費を最優先するなら、NAの2WDがいちばん有利。雪道を走るなら4WD、高速道路や坂道をよく使うならターボと、燃費の差より「どんな道を走るか」で決めるのが、後悔しにくい選び方だと思います。
カタログ値だけでなく、実燃費と年間のガソリン代の差まで計算してみると、自分に合う仕様がぐっと選びやすくなるはず。乗り換えを考えているなら、いま乗っている車の買取査定も早めに済ませておくと、予算の計画が立てやすくなりますよ。
