ハスラーはやめとけ?後悔する欠点とメリット、口コミの点数で検証
ハスラーが気になって調べてみたら、「やめとけ」「買って後悔した」という声が出てきて、不安になった人もいるかもしれません。見た目は好きなのに、乗り心地や狭さで失敗したくない…という気持ち、よく分かります。
先に結論を言うと、ハスラーは誰にでも「やめとけ」と言える車ではありません。ただ、乗り心地の硬さ、4人乗りでスライドドアがないこと、NAの坂道での余裕などが自分の使い方とぶつかると、不満につながりやすい車です。
スズキの公式資料と全国軽自動車協会連合会の販売データ、口コミサイトのレビューの点数を突き合わせて整理しました。
基準にしたのは、2026年5月27日に一部仕様変更した現行のハスラーです。中古を考えている人向けに、年式による違いもあとで紹介しますね。

- ハスラーが「やめとけ」と言われる理由と、販売台数・レビューの実際
- 乗り心地・4人乗り・スライドドアなし・視界など、買う前に知りたいデメリット
- メリットと、内装がダサいと言われる点をグレードごとの内装色で検証
- 合わない人が比べたい車と、総額・中古で後悔しないための確認ポイント
ハスラーはやめとけ?後悔すると言われる理由

「やめとけ」と言われる一方で、ハスラーは軽自動車の中でもよく売れている車です。この食い違いがどこから来るのか、先に整理しておきましょう。
結論:避けるべき車ではなく、合う人を選ぶ車

結論から言うと、ハスラーは「誰が買っても後悔する車」ではありません。2014年1月の発売から2026年3月までに国内の累計販売は100万台に達していて、2025年度も軽乗用車の車名別で5位に入っています。
それでも「やめとけ」と言われるのは、弱点がはっきりしているから。しかもその弱点は、数字で確かめられるものと、乗る人の好みで評価が割れるものの2種類に分かれます。
よく挙がる理由を、公式資料などで確かめられることと、後悔しやすい人に分けて並べてみました。
| 言われる理由 | 公式資料などで確かめられること | 後悔しやすい人 |
|---|---|---|
| 乗り心地が硬い | 公式の比較データはなし。口コミの点数では項目別で最も低い | 段差の多い道を毎日走る人、後席に家族を乗せる人 |
| 4人しか乗れない・後ろが狭い | 乗車定員は全グレード4名。室内長は2,215mm | 5人で乗る日がある人、大人4人で遠出が多い人 |
| スライドドアがない | 後席はヒンジ式のドアで、スライドドアの設定はない | 子どもの乗せ降ろしが多い人、狭い駐車場が多い人 |
| NAだと坂道や合流がきつい | NAは49PS・58N・m、ターボは64PS・98N・m | 高速道路や山道をよく走る人 |
| 思ったより高い | 車両本体は159万9,400円〜204万8,200円(消費税込み) | 車両本体の値段だけで予算を組んでいる人 |
| 内装がダサい・安っぽい | 判定する基準はない。内装の色はグレードで決まる | 写真だけで色やグレードを決める人 |
出典:スズキ公式サイトの主要諸元と2026年5月27日のニュースリリース(いずれも2026年5月27日以降の仕様)、価格.comとcarviewのレビューをもとに作成。
表のとおり、定員やドアの形、エンジンの力、値段は、買う前に数字で分かることです。いっぽうで乗り心地や内装の評価は好みの差が大きく、口コミだけで決めると判断を誤りやすい部分ですね。
だからこそ、数字で分かる弱点は自分の使い方と照らし合わせ、好みで割れる弱点は試乗と実車で確かめる。この2段階で考えれば、「やめとけ」という言葉に振り回されずに済むかなと思います。
人気は本当?販売台数とレビューの点数で確認

ハスラーの人気は、販売台数で見るとはっきりしています。全国軽自動車協会連合会の集計で、2025年度(2025年4月〜2026年3月)のハスラーは87,529台。軽乗用車の車名別で5位でした。
上にいるのはN-BOX、スペーシア、ムーヴ、タントの4車種だけ。後席にスライドドアのないハスラーがこの位置にいるのは、見た目や使い勝手にひかれて選ぶ人が多いからかなと思います。
確認できた最新の月では、2026年8月が6,080台で6位。前年の同じ月より7.9%多い台数でした。
では、実際に乗っている人の満足度はどうか。口コミサイト2つの点数を並べてみました。
| 項目 | 価格.com(ハスラー) | 価格.com(自動車の平均) | carview(ハスラー) |
|---|---|---|---|
| 満足度・総合評価 | 4.35 | 4.26 | 4.7 |
| 外観・デザイン | 4.55 | 4.32 | 4.5 |
| 内装(インテリア) | 4.18 | 3.92 | ― |
| エンジン性能 | 4.32 | 4.11 | ― |
| 走行性能 | 4.05 | 4.19 | 4.1 |
| 乗り心地 | 3.82 | 4.02 | 3.7 |
| 燃費 | 4.19 | 3.87 | 4.0 |
| 価格 | 4.11 | 3.85 | 3.9 |
| 積載性 | ― | ― | 4.1 |
出典:価格.com「スズキ ハスラー 2020年モデル」のレビュー(143件)、carview「スズキ ハスラー(2026年5月モデル)」のユーザーレビュー(600件超)。どちらも2020年1月の発売以降の年式が混ざった集計で、2026年10月5日時点の数字です。
どちらのサイトでも、総合の満足度は高め。それでいて、項目別でいちばん点数が低いのは乗り心地でした。価格.comでは、走行性能と乗り心地の2つだけが平均を下回っています。
満足している人が多い一方で、不満が出るとしたら乗り心地まわり。「やめとけ」の声と「よく売れている」事実が同時にあるのは、この差が理由の1つと考えると納得しやすいですね。
反対に、価格.comの内装の点数は4.18で、平均の3.92より上。満足度も、5と4をつけた人が合わせて87%で、1と2は合わせて3%でした。
ハスラーのデメリットと欠点、乗り心地や広さは?

口コミの点数でいちばん低かったのは乗り心地。ここからは乗り心地、定員と広さ、視界、エンジンの力の順に、デメリットを1つずつ見ていきます。
乗り心地は硬め?突き上げの評価が分かれる理由

乗り心地の口コミを見ると、段差での突き上げや、ふわふわした揺れが気になるという声がある一方で、5段階で4をつけている2026年式のオーナーもいて、評価が分かれるところ。
スズキは2代目の発売時に、新しいプラットフォーム「HEARTECT」や専用にチューニングしたサスペンションで、優れた乗り心地を実現したと説明しています。メーカーとしても、乗り心地には手をかけた車なんですね。
それでも感想がばらつくのは、条件で印象が変わりやすいからかも。現行ハスラーのタイヤは全車165/60R15で、後ろのサスペンションは2WDがトーションビーム式、4WDがI.T.L.式と、駆動方式で形式が違います。
専門誌webCGの試乗記(2026年型HYBRID X・2WD)では、凸凹のある路面での乗り心地は硬めと評価されていました。2026年5月の改良ではハンドルの応答性などが見直されましたが、サスペンションの変更は主な変更点に挙げられていません。
つまり、改良で乗り心地が大きく変わったと期待するより、自分の使う道で確かめるほうが確実。試乗では、次のポイントを意識してみてください。
試乗で確かめたい乗り心地のポイント
- 段差や荒れた舗装の道も走ってもらう
- 運転席だけでなく後席にも座る
- 家族を乗せるなら、家族にも座ってもらう
- 買う予定の駆動方式(2WD/4WD)で試す
すでに乗っていて、急に突き上げが強くなったと感じる場合は話が別。タイヤの空気圧や傷み、足回りの不具合も考えられるので、自分でいじらずに販売店や整備工場で点検してもらいましょう。
4人乗りでスライドドアなし、後席と荷室の広さ

ハスラーの乗車定員は、全グレードで4名です。そもそも軽自動車の乗車定員は4人までなので、ハスラーだけの欠点というより軽の規格による制限ですね。大人5人で乗る日がある家庭は、軽以外から選ぶ必要があります。
もう1つ大きいのが、後席のドア。ハスラーの後席は、前側を軸に外へ開くヒンジ式のドアで、スペーシアやN-BOXのようなスライドドアは、どのグレードにもありません。
隣の車との間が狭い駐車場では、ドアを大きく開けられないこともあります。子どもを抱っこして乗せる、チャイルドシートに座らせる、といった場面が多い家庭では、ここが毎日の小さなストレスになりやすいポイント。
スライドドアが欠かせない人に向けて、ハスラーの代わりになるスライドドアの軽5車種を寸法とあわせて比べているので、候補選びに使ってください。
いっぽうで、後席そのものはよく工夫されています。後席は左右別々に前後スライドとリクライニングができ、荷室側から背もたれのストラップを引いて動かすことも可能。2代目はホイールベースを先代より35mm延ばして、後席の足元を広げています。
ただし、後席を後ろに下げるほど荷室は狭くなる点は覚えておきたいところ。スズキの公式サイトでは荷室の寸法が見当たらないので、ベビーカーやキャンプ道具など、いつも積む荷物を持って実車で試すのがいちばん確実です。
信号が見えにくい?視界と運転姿勢のクセ

ハスラーで後悔した点として、ときどき見かけるのが「信号が見えにくい」という声。交差点の先頭で止まったとき、頭上の信号がフロントガラスの上の端に隠れて見づらい、という内容ですね。
スズキは、前席の座る位置を高めにして、見晴らしのよい目線にしたと説明しています。遠くまで見渡しやすい反面、座る位置が高いぶん、頭上の視界は人によって狭く感じることがありそうです。
この点は数字で示した公式の資料がなく、体格や座り方で感じ方が変わる部分。運転席はシートリフターとチルトステアリングで、座面の高さやハンドルの位置を調整できるようになっています。
試乗では、自分がいつも座る姿勢に合わせてから、信号のある交差点を何度か通ってみてください。停止線の少し手前で止めるだけでも、見え方はかなり変わるはずです。
後ろ側の死角については、2026年5月以降の全車に付いたブラインドスポットモニターとリヤクロストラフィックアラートが助けてくれます。車線変更やバックでの出庫が苦手な人には、うれしい装備かも。
NAは坂道で非力、ターボと4WDの選び方

エンジンの力も、後悔ポイントによく挙がるところ。現行ハスラーの最高出力はNAが49PS、ターボが64PSです。最大トルクはNAが58N・m(5,000rpm)、ターボが98N・m(3,000rpm)で、ターボは低い回転から大きな力が出ます。
街中を流れに乗って走るだけなら、NAでも困る場面は多くありません。差が出るのは、高速道路の合流や長い上り坂、大人4人で乗った日。webCGの試乗記でも、NAで中央自動車道の上り坂は少々つらいと書かれていました。
同じ試乗記には、高速道路ではラジオの音量を上げたくなる、という感想も。エンジンを高く回す場面が増えるぶん、静かさを重視する人は気になるかもしれません。
場面ごとのくわしい違いは、ハスラーで高速道路がきつい場面とNAとターボの加速差で整理しています。
かといって、全員にターボが必要なわけではありません。ターボを選ぶと車両価格は同じ系統のグレードで78,100円上がり、WLTCモード燃費も2WD同士で24.3km/Lから22.0km/Lに下がります。
意外と見落としやすいのが最低地上高。2026年5月以降の仕様は、ターボ車が180mm、NA車が160mmです(スズキ社内測定値・2WD/4WD共通)。2020年1月の発売時は全車180mmだったので、段差や雪道を気にする人は覚えておきたい差ですね。
4WDは、ふだんは前輪で走り、滑りやすい路面で前後輪に駆動力を配分する仕組み。ただしスズキも、雪道では冬用タイヤやチェーンを使い、安全運転をするよう求めています。4WDにしたから雪道で滑らない、というわけではありません。
4WDは同じグレードの2WDより50kg重く、NAのWLTCモード燃費は2WDの24.3km/Lに対して22.4km/L。車両価格も134,200円上がるので、雪が積もる地域に住んでいるかどうかで決めるのが基本です。
雪国で4WDを選ぶなら、冬用タイヤの費用も最初の予算に入れておきたいところ。タイヤ専門店でスタッドレスタイヤの相談をしておくと、総額の見通しが立てやすくなります。
迷ったときの選び方の目安
- 街乗りが中心で、高速道路は月に数回まで → NAの2WD
- 高速道路や山道をよく走る、4人で乗る日が多い → ターボ
- 雪が積もる地域に住んでいる → 4WD(冬用タイヤは別に用意)
- 段差や雪道で地上高の余裕がほしい → ターボ(180mm)
ハスラーのメリットと、内装はダサいという評判

デメリットを並べてきましたが、ハスラーが売れているのには理由があります。ここでは良いところと、好みが分かれる内装の話をまとめておきますね。
メリットは小回りと燃費、2026年改良の安全装備

ハスラーのメリットは、街なかで扱いやすいサイズと燃費、それに汚れを気にせず使える荷室の3つ。全長3,395mm・全幅1,475mmで、最小回転半径は4.6m。狭い路地やスーパーの駐車場でも、取り回しに困りにくい大きさですね。
燃費はWLTCモードで、NAの2WDが24.3km/L、4WDが22.4km/L。ターボでも2WDなら22.0km/Lです。国土交通省が公表している燃費のデータとも一致していました。
実際の燃費は走り方で変わり、webCGの試乗(2026年型HYBRID X・2WD、約420km)では満タン法で17.8km/Lという結果。カタログの数字どおりに走ると期待しすぎないのが、後悔しないコツかもしれません。
いっぽう価格.comには、平均燃費22.9km/Lと投稿しているタフワイルド ターボのオーナーもいました(2026年9月の投稿)。乗り方や道の条件で、かなり差が出る部分ですね。
荷室の床と後席の背もたれの裏は、汚れに強い防汚タイプ。床下のラゲッジアンダーボックスは取り外して、まるごと洗えます。キャンプや釣り、雪遊びのあとでも気をつかわずに積めるのは、ハスラーならではの良さ。
そして2026年5月の改良で、安全装備が大きく進化しました。衝突被害軽減ブレーキは、デュアルセンサーブレーキサポートIIに変わっています。
さらに、車線変更のときに後ろから近づく車を知らせるブラインドスポットモニターと、バックで出るときに左右から来る車を知らせるリヤクロストラフィックアラートを、スズキの軽で初めて全車に標準装備。
停止保持付きのACC(全車速追従)、車線維持支援、電動パーキングブレーキも全グレードに標準。いちばん安いHYBRID Gでも、これらがそろっているのは大きなメリットです。
ただ、どれも運転を助ける機能で、作動しない条件や限界があります。機能に頼りきらず、作動の条件は取扱説明書で確かめておきましょう。
口コミの点数でも、外観は価格.comで4.55、carviewで4.5と高い評価でした。遊び心のある見た目そのものが、ハスラーを選ぶいちばんの理由になっている人も多いはず。
内装はダサい?グレードで変わる色と質感

「ハスラーの内装はダサい」「安っぽい」という声は、検索するとたしかに出てきます。ただ、デザインの好き嫌いに正解はなく、公式に判定できる基準もありません。
それに、ハスラーはグレードによって内装の色づかいがまったく違います。2026年5月以降の仕様では、次の組み合わせです。
- HYBRID X・HYBRID Xターボ:ガンメタリック×ブラウン(エアコンの吹き出し口にサテンカッパー調のアクセント)
- HYBRID G:カーキベージュ、またはオフブルー
- タフワイルド・タフワイルド ターボ:マットカーキ(吹き出し口はサテンメッキ調)
写真で見た1つのグレードの印象だけで「ダサい」と決めてしまうのは、ちょっともったいないかも。落ち着いた雰囲気ならXのガンメタリック×ブラウン、アウトドアに寄せるならタフワイルドのマットカーキ、という選び方もできます。
質感については、樹脂の部分が目立って安っぽく感じる、という口コミがあります。2026年式のタフワイルド ターボのオーナーが、質感は高くないと投稿している例もありました。
一方で、先ほどの価格.comでは内装の点数が平均より高め。気になる人と気にならない人がはっきり分かれるところなので、Webの写真ではなく、ショールームで実車を見て判断するのが確実です。
外装の色選びも同じで、「不人気色」をうたう情報には、何をもとにしているのか分からないものも少なくありません。売るときの値段まで気にするなら、販売店に地域の傾向を聞いてみるとよいですね。
ハスラーが合わないときの比較先と、買う前の確認

ここまで読んで「自分には合わないかも」と感じた人も、「やっぱりハスラーがいい」と思った人もいるはず。それぞれの次の一歩を見ていきます。
向いている人と、合わない人が比べたい車

ここまでの内容をふまえると、ハスラーが向いているのは、たとえばこんな人。
- ふだん乗るのは1〜2人で、4人で乗るのはたまに
- 街乗りと週末のレジャーが中心で、汚れた荷物を積むことがある
- 高速道路をよく使うなら、ターボまで予算に入れられる
- 見た目が気に入っていて、乗り心地も試乗して納得できた
反対に、次のような使い方が中心なら、ほかの車と比べてから決めたほうが後悔しにくいはずです。
- 子どもの乗せ降ろしが多い、狭い駐車場をよく使う → 後席スライドドアのスペーシアやN-BOX
- 5人で乗る日がある → 普通車で5人乗りのクロスビー
- 深い雪道や本格的な悪路を走る → ジムニー
- とにかく車両価格を抑えたい → ワゴンR
同じスズキのスペーシアとは、ハスラーとスペーシアの家族目線の比較で、乗せ降ろしから荷室まで細かく比べました。
5人乗りが必要かどうかで迷っているなら、ハスラーとクロスビーの人数と維持費の比較が参考になるかなと思います。クロスビーは軽ではなく普通車なので、税金などの維持費も変わってきますよ。
買うなら総額で判断、今の車は査定額も比べる

ハスラーに決めたら、車両本体の値段ではなく、オプションや諸費用まで含めた総額で考えるのが後悔しないコツです。2026年5月27日以降のメーカー希望小売価格(消費税込み)は、次の幅になっています。
- いちばん安いHYBRID Gの2WD:159万9,400円
- いちばん高いタフワイルド ターボの4WD:204万8,200円
- 差額の目安:GからXが159,500円、NAからターボが78,100円、2WDから4WDが134,200円
ここに、全方位モニター付メモリーナビゲーションとスズキコネクト対応通信機のメーカーオプション(全車217,800円)を付けると、HYBRID Gの2WDでも181万7,200円。タフワイルド ターボの4WDなら226万6,000円になります。
車体色によっては追加の料金がかかり、さらに税金や保険料、登録の費用なども加わります。値引きや納期は販売店や時期で変わるので、見積もりは同じ条件で複数の店から取って比べてください。グレードごとの価格は、スズキのニュースリリースにも一覧で載っています。
総額を下げるうえで大きいのが、今乗っている車をいくらで手放せるか。ディーラーの下取り額だけで決めず、今乗っている車の買取査定の金額も見てから比べると、差額をどこまで埋められるかがはっきりします。
車を乗り換えると、自動車保険も入れ替えの手続きが必要で、保険料が変わることも。総額の見通しを立てるなら、自動車保険の一括見積もりで、今の補償のまま乗り換えた場合の保険料も確かめておくと安心です。
旧型や中古を選ぶなら年式とリコールを確認

新車の総額が予算に合わないとき、候補に上がるのが中古のハスラー。ただ、同じ2代目でも年式で中身がかなり違い、「思っていた装備と違った」という後悔が起きやすいところ。
年式ごとの主な違いを、スズキのニュースリリースから整理しました。
| 年式(発売・改良) | 主な特徴 | 中古で確かめたいこと |
|---|---|---|
| 初代(2014年1月発売) | 型式はMR31S・MR41S。2代目とは別の車 | 2代目の装備や数値と混同しない |
| 2代目(2020年1月発売) | 全車速追従ACCと車線逸脱抑制機能はターボ車のみ。HYBRID Gには衝突被害軽減ブレーキなどが付かない仕様もあった。最低地上高は全車180mm | NAはACCが付いていない。Gは安全装備の有無も確認 |
| 2022年5月の改良後 | ACCと車線逸脱抑制機能を全車標準に(HYBRID Gには、これらが付かない22,000円安い仕様もあった) | Gは装備の有無を1台ずつ確認 |
| 2024年5月の改良後 | タフワイルドを追加。HYBRID Gターボも選べた。NAの2WDのWLTCモード燃費は25.0km/L | 燃費の数値は2026年仕様と違う |
| 2026年5月の改良後(現行) | BSM・RCTA・停止保持付きACC・電動パーキングブレーキを全車標準。NAの2WDは24.3km/L、NAの最低地上高は160mm | ― |
出典:スズキのニュースリリース(2019年12月24日・2022年5月9日・2024年5月24日・2026年5月27日)と主要諸元をもとに作成。
中古で必ず確かめたいのが、リコールなどの対策が済んでいるかどうかです。2代目のハスラーには、2020年から2026年7月までにリコールが6件届け出られていて、どれも型式と製作期間の一部が対象になっています。
最新は2026年7月9日の届出で、2022年8月〜2025年7月に作られたターボ車(4AA-MR52S)の一部が対象。エンジンのクランクプーリボルトが折れて、エンストに至るおそれがあるとして、ボルトを対策品に交換する内容です。
ほかに、2019年12月〜2022年6月に作られたターボ車の一部にはCVTの制御プログラムのリコールが、2019年末〜2022年ごろに作られた一部の車にはエアコンのコンプレッサーの保証期間延長(新車登録から7年・走行距離無制限)があります。
保証期間延長は、症状が出たときに無料で直してもらえる対象かどうかの話。2020年の初めに登録された車は、2027年の初めに延長の期限を迎えます。
とはいえ、リコールの件数が多いから壊れやすい、とは言えません。リコールは、設計や製造が原因で安全などの基準に合わない(合わなくなるおそれがある)ときに、メーカーが国に届け出て無料で直す制度。どのメーカーの車でも出ています。大事なのは、買おうとしている1台が対策済みかどうかですね。
中古のハスラーを見るときの注意
- 車検証の車台番号で、リコールの対象か・実施済みかを確認する(保証期間延長は期限も)
- 整備記録簿で、点検や修理の履歴を見る
- 年式とグレードで、ACCなどの装備が付いているか確かめる
- 初代と2代目の情報を混同しない
車台番号での確認は販売店に頼めるほか、スズキのリコール等情報のページからも対象かどうかを調べられます。2020年式の相場やリコールの話は、ハスラー2020年式の買取相場とリコール確認でもくわしく紹介しました。
ハスラーの評判と欠点に関するよくある質問

Q1. ハスラーは壊れやすい車ですか?
A. 車種ごとの故障の起きやすさを比べた公的なデータはなく、壊れやすい車とは言えません。2代目にもリコールは出ていますが、どれも型式と製作期間の一部が対象で、2026年10月時点では、2026年5月以降の新車は当てはまりません。
中古で買う場合は、車検証の車台番号を使って、リコールなどの対策が済んでいるかを確認しておくと安心です。
Q2. ハスラーは安全面で危ない車ですか?
A. NASVAの自動車アセスメント(JNCAP)では、2020年の評価でハスラー/フレアクロスオーバーが5つ星中4つ星(得点率77%)でした。これは2020年当時の評価で、2026年5月以降の仕様を対象にした新しい評価は、調べた範囲では見当たりませんでした。
2026年5月以降の仕様は、衝突被害軽減ブレーキや、後ろから近づく車を知らせる機能などが全車標準です。ただし、どれも運転を助ける機能なので、頼りすぎずに安全運転を心がけましょう。
Q3. ハスラーとタフト、どちらが売れていますか?
A. 全国軽自動車協会連合会の集計では、2025年度(2025年4月〜2026年3月)はハスラーが87,529台で5位、ダイハツのタフトが45,293台で11位でした。
2026年8月もハスラーが6,080台で6位、タフトが2,691台で10位と、販売台数ではハスラーが上回っています。どちらが合うかは、乗り心地や装備を試乗で比べて決めてください。
Q4. ハスラーは生産中止になるのですか?
A. 2026年10月6日時点で、スズキから生産終了の発表はありません。2026年5月27日に一部仕様変更して発売されていて、公式サイトでも現行モデルとして紹介されています。
うわさを見かけたら、スズキのニュースリリースで確かめるのが確実です。
ハスラーのメリット・デメリットまとめ|後悔しない条件

ハスラーは、「やめとけ」と一律に言える車ではありません。販売台数でもレビューの満足度でも支持されている軽で、そのうえで後悔につながりやすい弱点がはっきりしている車です。
- 乗り心地は硬めと感じる声があり、口コミの点数でも最も低い項目 → 段差のある道と後席で試乗する
- 乗車定員は4名で、後席はスライドドアではない → 家族の使い方と照らし合わせる
- NAは坂道や合流で余裕が少なめ → 高速道路や山道が多いならターボ(最低地上高も180mm)
- 車両本体+ナビで約182万〜227万円(税金・保険・登録の費用は別) → 今の車の売却額まで含めて予算を組む
この弱点を許容できるなら、ハスラーは小回りと燃費、汚れに強い荷室、全車標準の安全装備がそろった有力な候補です。合わないと感じたら、スペーシアやクロスビーなど、使い方に合う車と比べてから決めましょう。
どちらを選ぶにしても、乗り換え前の愛車の査定額を早めに知っておくと、予算の上限がはっきりして迷いにくくなりますよ。
