エブリイのルームランプを明るくする方法|交換・増設を年式別に解説
夜の荷室で探し物をしていて、エブリイのルームランプが少し暗いと感じたことはありませんか。車中泊や夜の配送でよく使う人ほど、明るさは作業のしやすさに直結しますよね。
先に答えを言うと、明るくする方法は年式で変わります。2026年5月からの現行エブリイ(DA18V)は前席も荷室も純正でLEDなので、足りない分は「増設」で補うのが近道。電球が付いている旧型なら、まずはLEDへの「交換」から考えるのが手軽です。
この記事では、スズキの主要装備表と純正アクセサリーカタログ、用品メーカーの適合表、国土交通省の保安基準、JAFの資料を照らし合わせて、年式ごとの選び方と、電源の取り方、バッテリー上がりを防ぐ使い方を整理しました。
内容は2026年10月31日に確認した資料にもとづいています。部品の適合や価格は変わることがあるので、買う前に車検証の型式と、実際のランプの形も確かめる前提で読んでみてください。

- 年式・型式別の純正ルームランプと、明るくする方法の選び方
- LEDに交換するときの適合と消費電力、明るさの見方
- 純正アクセサリーや専用キットでの増設と、避けたい配線
- 車中泊でバッテリー上がりを防ぐ明かりの使い方と費用の目安
エブリイのルームランプを明るくするには?年式で決まる

同じエブリイでも、ルームランプが電球の車とLEDの車があります。まずは自分の車がどちらなのかを見分けるところから始めましょう。
結論:電球ならLED化、LEDなら増設が近道

結論から言うと、純正のランプが電球ならLEDへの交換、すでにLEDなら明かりの増設が、明るさを足すいちばんの近道です。
2026年5月8日の一部仕様変更後の現行エブリイ(DA18V)は、スズキの主要装備表で「残照式3ポジションLEDルームランプ」と「残照式3ポジションLEDラゲッジルームランプ」が全車標準。PA・PC・JOIN・JOINターボのどれでも、2WD・4WDでも同じでした。
特別仕様車のJリミテッドの装備表にも同じ2つのランプが載っていて、乗用のエブリイワゴン(DA18W)もフロントとリヤのLEDルームランプが全車標準。つまり現行型には「電球をLEDに替える」という方法がそもそも当てはまらないわけです。
一方、旧型のDA17V(2015年2月〜)のうち2022年3月までの車は、前席と荷室のランプが電球式。電球メーカーの日星工業の適合表では、どちらもT10という差し込み式の12V8Wの電球でした。こちらはLEDに替えるだけで、明るさを足しやすい年式です。
どちらの方法を選ぶにしても、確かめたいことは3つ。ランプの形と年式に合うか(適合)、どれだけ電気を使うか(消費電力)、そして電源をどこから取るか、ですね。
明るくする方法の選び方
- 純正がLEDの車(DA18V・DA18W、DA17Vの荷室は2022年4月以降):明かりを増設するか、対応品のLEDユニットに交換
- 純正が電球の車(DA17Vの2022年3月まで・DA64Vなど):T10のLEDバルブか専用LEDキットに交換
- どの方法でも:適合と消費電力を確かめ、常時電源からむやみに配線を足さない
- 車中泊で長く使う明かり:車のバッテリーにつながない電池式・充電式に任せる
出典:スズキ「エブリイ 主要装備・主要諸元」(2026年10月現在の資料)、「エブリイ Jリミテッド」「エブリイワゴン」の主要装備・主要諸元、日星工業「車種別電球適合表」をもとに作成(確認日:2026年10月25日・31日)。
型式と年式で見る純正ルームランプの早見表

エブリイのルームランプは、2015年2月の全面改良、2022年4月と2026年5月の一部仕様変更をへて、中身が変わってきました。型式と時期ごとにまとめると、次のとおりです。
| 型式・時期 | 純正のルームランプ | 明るくする方法の候補 |
|---|---|---|
| エブリイ DA18V(2026年5月〜・Jリミテッドを含む) | 前席・荷室とも残照式3ポジションLED | 純正アクセサリーで増設/DA18V対応をうたう社外のLEDユニット |
| エブリイワゴン DA18W(2026年5月〜) | フロント・リヤとも残照式3ポジションLED | 純正のバックドアルームランプ/DA18W対応の社外品 |
| エブリイ DA17V(2022年4月〜2026年5月) | 荷室がLED(前席はスズキの発表に記載なし) | 2022年4月以降の車に対応する増設キット・LEDユニット |
| エブリイ DA17V(2015年2月〜2022年3月) | 前席・荷室とも電球(T10・12V8W) | LEDバルブ・専用LEDキット/荷室灯から電気を取る増設キット |
| エブリイワゴン DA17W | 2022年4月にリヤがLEDへ | 型(4型まで・5型以降)とルーフに合う専用品 |
| エブリイ DA64V(〜2015年2月) | 電球式 | 前後セットのLEDキット(対応表を確認) |
出典:スズキの主要装備・主要諸元(エブリイ、エブリイワゴン、Jリミテッド)、2022年4月7日の一部仕様変更の発表、日星工業「車種別電球適合表」(DA17V)、Revier/Reizの製品ページの適合表記をもとに作成(確認日:2026年10月25日・31日)。
気をつけたいのは、日星工業の表がDA17Vを「2015年2月〜2024年1月」でひとまとめにしている点。2022年4月以降の車は荷室がLEDなので、表のとおりの電球が付いていないことがあります。
日星工業自身も、特別仕様車などで記載と違う場合があるとして、買う前に付いている電球の形と定格を確かめるよう呼びかけていました。表はあくまで入り口と考えて、最後は実物で確かめるのが確実です。
なお、電気自動車のe エブリイはこの表の対象外。乗用のワゴンと商用のバンでもランプの数や形が違うので、商品を選ぶときは「バン用」「ワゴン用」の区別も見ておいてください。
DA17Vは2022年4月の前後で使える部品が違う

旧型のDA17Vは、2022年4月7日の一部仕様変更が大きな境目です。スズキはこのとき、エブリイの「ラゲッジルームランプ」と、エブリイワゴンの「ルームランプ(リヤ)」をLEDに変えたと発表していました。
用品の世界では、この境目を「4型まで」「5型以降」と呼ぶことが多いようです。例えばReizのLEDルームランプ前後セットは、DA17Vの4型(2022年3月)までを対象にして、5型以降の純正LED車はリヤの形が違うため付けられないと書いていました(この商品は現在、廃盤の表示)。
反対に、販売店のealeは「R4.4〜」、つまり2022年4月以降のDA17VとDA18Vに向けたLEDルームランプを出しています。同じDA17Vでも、2022年4月の前と後で選ぶ商品が変わるということですね。
前席のランプについては、スズキの発表に変更の記載がありません。ただ、このealeの商品はフロントとラゲッジの2点セットなので、前席側の形も変わっている可能性があります。
見分けるときは、車検証の初度登録年月だけで決めないのがポイント。在庫期間などで、登録の時期と作られた時期がずれることがあるからです。
確実なのは、車検証の型式と車台番号を手元に置いて、今付いているランプが電球かLEDかを見ること。分からなければ、車台番号を伝えて販売店に聞くのが早いはず。スズキのWebの取扱説明書も、車台番号から探せるようになっていました。
LEDに交換するなら適合と消費電力を確かめる

LEDならどれでも明るくなる、とは限りません。商品を選ぶときに見ておきたい点を、替え方と表示の読み方の2つに絞ってまとめます。
替え方はT10バルブか専用LEDキットの2通り

電球式のルームランプをLEDにする方法は、大きく分けて2つあります。どちらもレンズを外して中身を替えるだけで、配線を足す必要はありません。
- T10のLEDバルブに差し替える:純正の電球と同じ差し込み口のLEDバルブに替える方法。安くて手軽
- 専用LEDキットに替える:ランプの形に合わせた板(基板)にLEDを並べたものを入れる方法。光が広がりやすく、車種や型ごとに品番が分かれる
専用キットは、同じエブリイでも「ハイルーフ車専用」「2022年3月まで用」のように細かく分かれています。ルーフの高さや年式でランプの形が違うためで、ハイルーフ車だけが対象の商品も少なくありません。
純正がLEDの車(DA18V・DA18W、DA17Vの2022年4月以降の荷室)は、差し替える電球がそもそもありません。明るくしたいときは、ランプの中身ごと替える対応品から選ぶことになります。
例えばReizにはDA18WとDA17W(5型以降)のエブリイワゴン ハイルーフ車専用のLEDルームランプセットがあり、ealeは「DA17V/DA18V ハイルーフ R4.4〜」用のフロント・ラゲッジの2点セットを出していました(2026年10月31日確認)。
ただし、どちらも販売元が示している適合です。Reizのページでも、車種やグレードでランプの形が違うので買う前に確かめるよう注意書きがあり、自分の車のランプと見比べてから選びたいところ。
LEDバルブならではの注意点もあります。日星工業によると、明るいLEDバルブには熱を逃がす金属の部品(ヒートシンク)が付いていて、金属の留め具で電球を固定するルームランプでは、留め具と触れてショートするおそれがあるとのこと。
LEDには+と−の向きがある商品も多く、差し込んで点かないときは向きを逆にすると点くことがあります。点灯直後の電球は熱いので、スイッチを切って冷めてから作業しましょう。
レンズの外し方は、商品の説明書や取扱説明書で確かめてからにしてください。無理にこじると、ツメや天井の内張りを傷めることがあります。
明るさはK(ケルビン)ではなくlmとWで比べる
ではなくlmとWで比べる-1024x576.webp)
LEDの商品ページでよく見る「6000K」「7000K」「3000K」は、光の色を表す色温度です。数字が大きいほど青白く、3000Kあたりは電球のような暖かい色。Kの数字が大きいからといって、明るいとは限りません。
商品を比べるときは、表示の意味を分けて見ておくと迷いにくくなります。
- K(ケルビン):光の色。6000Kは白っぽく、3000Kは電球色
- lm(ルーメン):光の量、つまり明るさ
- W(ワット)・A(アンペア):使う電気の量
例えばエーモンのエブリイ(DA17V)用の荷室照明セットは、「白(6000K)」と「定格10W(1個あたり)」まで書かれていました。それでも、明るさのlmは載っていません。
先ほどのDA18W用・DA18V用のLEDユニットも、光の色は書かれているのに、消費電力の記載は見当たりませんでした(2026年10月31日確認)。lmとW(またはA)がそろって書かれた商品は意外と少ないので、書いていなければ販売元に聞いてみるのが確実です。
消費電力を気にするのは、電気代のためではありません。エンジンを止めたまま明かりを使うと、その電気はすべて車のバッテリーから出ていくから。どれくらい使うのかは、このあとの車中泊の章で計算してみます。
色は使い方で選べば大丈夫。荷物を探す作業には白っぽい光、車中泊でくつろぐなら電球色や、明るさを段階で落とせる調光付きが向いています。走っている間は窓への映り込みで外が見えにくくなるので、運転中は消しておくのが基本です。
ルームランプを増設する方法と配線の注意点

交換で足りないときや純正がすでにLEDの車は、明かりの数を増やす「増設」の出番。方法ごとに違う電源の取り方を中心に見ていきます。
現行型はスズキ純正の増設ランプが選べる

2026年5月からの現行型なら、まず候補にしたいのがスズキの純正アクセサリーです。2026年5月版のアクセサリーカタログには、明かりを増やせる純正品が2つ載っていました。
現行型の純正の増設ランプ
- バックドアルームランプ(ホワイトLED):本体価格17,160円・参考取付時間1.2時間。エブリイの全グレード(PA・PC・JOIN・JOINターボ・Jリミテッド)とエブリイワゴンが対象
- ルームライト(高輝度LEDタイプ):本体価格15,730円・参考取付時間0.5時間。エブリイのハイルーフ車用で、助手席側の後席の上、荷室のランプの横に付く
出典:スズキ「2026-5 エブリイワゴン/エブリイ アクセサリーカタログ」(確認日:2026年10月31日)。本体価格はメーカー希望小売価格(消費税10%込み)の参考価格です。
バックドアルームランプは、バックドアだけでなく、どのドアを開けても点くタイプ。カタログには、エンジンスイッチを切っている場合は約15分で自動で消えるとも書かれています。
消し忘れてもバッテリーを守る仕組みが最初から入っているのは、車中泊や荷物の出し入れが多い人にはうれしいところ。
ルームライト(高輝度LEDタイプ)は、後席や荷室の手元を照らす位置に付く明かりです。ただし、メーカーオプションの全方位モニター付メモリーナビゲーションとスズキコネクト対応通信機を付けた車には取り付けられず、マルチルーフバーなどとも一緒には付けられません。
バックドアルームランプも、一部のドライブレコーダー(前方・後方録画用など)とは同時に付けられないと書かれていました。すでに付いている用品との組み合わせは、販売店で確かめてもらうと安心ですね。
費用は本体価格のほかに、取付時間に応じた取付費が別にかかります。本体価格と取付費は販売会社が独自に決めているとカタログにもあるので、見積もりで確かめてください。
このカタログは現行型向けのもの。旧型のDA17Vに付く純正品があるかは、当時のカタログや販売店で確認が必要です。スズキのアクセサリーのページにも、掲載のカタログが最新版とは限らないという注意書きがありました。
DA17Vは荷室灯から電源を取る専用キットで

旧型のDA17Vには、純正のラゲッジルームランプ(荷室灯)から電気を取る増設キットが、用品メーカーから出ています。よく名前が挙がるのは次の2つ。
エーモンの「荷室照明セット スズキ エブリイ(DA17V)用」(品番4825)は、長さ500mmのライトバーを2本、左のスライドドアの上とリアハッチ側に付けるセットです。純正の荷室灯の電球を抜いて、付属のT10アダプターから電気を取ります。
仕様は12V・白(6000K)・定格10W(1個あたり)で、ドアの開け閉めに合わせて点いたり消えたりするタイプ。取り付けの最後に、荷室灯のスイッチを「DOOR」に合わせる手順になっていました。
プラスラインの「増設LEDラゲッジランプ2」は、DA17VとDA17Wに対応する2個セット。純正の荷室灯からカプラーでつなぎ、配線は天井の内張りの中を通します。そのための小さな加工が要り、参考取付時間は1.0時間です。
こちらはルームランプのスイッチに関係なく、ドアを開けると点いて閉めると消える作り。本体のスイッチで消すこともできます。定価は税込26,400円でした(2026年10月31日確認)。
どちらも純正の荷室灯の回路から電気を取り、ドアを閉めれば消えるのがポイント。増設したランプだけが点きっぱなしになる心配が少なくなります。
ただしエーモンの方式は、荷室灯のスイッチを点灯の位置にすると、増設したライトも一緒に点いたまま。スイッチはふだんドア連動にしておくのが基本です。
注意したいのは年式。エーモン4825の説明は純正の電球を抜く前提で、2022年4月以降(荷室灯がLED)の車に付くかは製品ページに書かれていません。プラスラインのページにも年式の区別はなかったので、5型以降の人は買う前にメーカーへ確かめておくと安心です。
また、どちらもDA17系向けの商品で、現行のDA18Vに付くかは確認できませんでした。現行型は、先ほどの純正アクセサリーか、DA18V対応と書かれた商品から選ぶのが確実。
増設したランプの消費電力のぶん、純正の回路に流れる電気も増えます。何本もつなぎ足すような使い方はせず、商品が指定する本数と方法のとおりに付けてください。
常時電源から分岐する配線を避けたい理由

ネットの作業記録や検索結果の解説を見ていると、ルームランプの裏の配線から「常時電源」「ドア連動」「マイナス」の線を分けて、好きな場所にランプを足す方法がよく出てきます。手軽そうですが、ここは慎重になりたいところ。
常時電源は、キーを抜いていても電気が来ている線のことです。ここから直接つないで、増設したランプ自身のスイッチだけで点け消しすると、切り忘れたときはドアを閉めてもエンジンを止めても点きっぱなしになります。
JAF Mateでも、運転席のルームランプを消し忘れて降りたら、翌日にはバッテリーが上がっていたという救援の事例が紹介されていました。ルームランプやハザードランプの消し忘れは、バッテリー上がりの原因として多いそうです。
電気の取り方を間違えたときの心配は、バッテリーだけではありません。線の太さやヒューズが合わないと発熱やショートの原因になりますし、天井の内張りに開けた穴は元に戻せません。
避けたい配線の例
- 常時電源から直接つなぎ、増設したランプのスイッチだけで点け消しする
- どれだけ電気を流してよいか分からない線から、何本も分岐する
- ヒューズを入れずに電源を取る
- エアバッグの周りや、スライドドアなど動く部分の近くに配線を通す
代わりに考えたいのは3つの方法。自動で消える純正アクセサリーを販売店で付ける、純正ランプの回路から電気を取る専用キットを説明書どおりに付ける、車に配線しない電池式・充電式の明かりを使う、です。
自分で配線するのが不安なら、電装に詳しい整備工場や用品店に頼むのが近道。電源の取り方やDIYと業者の分かれ目は、ワゴンRを例にしたドラレコ取り付けの工賃と配線の注意点の記事でもまとめています。
車中泊でバッテリー上がりを防ぐ明かりの使い方

車中泊では、エンジンを止めたまま何時間も明かりを使います。ルームランプがどれだけ電気を使うのかと、明かりの分け方を順に見ていきましょう。
一晩つけたら電気をどれだけ使うか計算する

ランプが使う電気の量は、簡単な割り算と掛け算でつかめます。流れる電流(A)は消費電力(W)を電圧(V)で割った値。それに点けていた時間(h)を掛けると、使った電気の量(Ah)になります。
エブリイの数字を当てはめて、12Vで8時間つけたときを計算すると次のとおり。
| 明かりの例 | 消費電力 | 電流の目安(12V) | 8時間つけたとき |
|---|---|---|---|
| 純正の電球(T10・12V8W)×前席と荷室の2か所(電球式のDA17V) | 16W | 約1.3A | 約10.7Ah |
| エーモン4825のライトバー×2本(定格10W×2) | 20W | 約1.7A | 約13.3Ah |
| 上の2つを同時につけた場合 | 36W | 3.0A | 24Ah |
出典:日星工業「車種別電球適合表」(DA17V)とエーモンの製品ページの定格から計算(確認日:2026年10月31日)。実際の電圧や商品の作りで変わる目安です。
Ah(アンペアアワー)は、バッテリーにためておける電気の量にも使われる単位。容量はバッテリーの型式からメーカーの資料で確かめられますが、エンジンをかけるにも電気が要るので、その全部を明かりに回せるわけではありません。
前の章で紹介したJAF Mateの事例でも、消し忘れたルームランプで翌日にはバッテリーが上がっていました。ルームランプを車のバッテリーで一晩つけっぱなしにする使い方は避けたいところです。
JAFが公表している2025年度のロードサービスの出動理由(四輪・一般道路)では、1位が「過放電バッテリー」で76万9,024件、全体の35.73%。3位の「破損/劣化バッテリー」19万5,717件(9.09%)と合わせると、バッテリーの救援だけで4割を超えています。
出典:JAF「JAFロードサービス 主な出動理由TOP10」(2025年4月1日〜2026年3月31日・四輪)。
LEDにすると、同じ明るさなら電球より電気を使わない商品が多い一方で、明るさを上げたぶんだけ消費電力が増える商品もあります。明るくするときほど、消費電力を確かめてから選びたいですね。
バッテリーが上がったときの対処や交換の目安は、ハスラーのバッテリー交換と上がり対処の記事も参考になると思います。
車中泊の明かりは車のバッテリーと分ける

車中泊でいちばん安心なのは、長い時間使う明かりを、車のバッテリーにつながない電池式・充電式のランタンやLEDライトに任せること。車のルームランプは乗り降りや荷物の出し入れのときだけ、と役割を分けておくと気が楽です。
JAF Mateの車中泊避難の記事でも、車に備えておきたいものとして懐中電灯が挙げられ、ヘッドライト型がよいとされていました。両手が空くので、夜に荷物を探すときにも便利かなと思います。
ランタンやスマホの充電は、走っている間に済ませるのが基本。現行型のエブリイの主要装備表には、インパネのUSB電源ソケット(Type-A・Type-C、2個)とアクセサリーソケットが載っています。付いているかどうかは、自分のグレードで確かめてください。
JAF Mateは、エンジンを切ってアクセサリーモードのままスマホなどを充電・使用するのも、バッテリー上がりの原因になると注意しています。エンジンを止めたら、車からの充電もいったん止めると考えておくと安全。
寝る前には、純正のルームランプと増設したランプのスイッチが、点きっぱなしの位置になっていないかを確認しましょう。夜中にドアを何度も開け閉めするなら、そのたびに点く設定かどうかも見ておきたいところです。
明かりや暖房のためにエンジンをかけ続けるのは避けてください。JAF Mateによると、雪でマフラーがふさがったり、狭い場所でエンジンをかけ続けたりすると、排ガスが車内に入り込んで一酸化炭素中毒で命にかかわるおそれがあります。
万一に備えて、加入している自動車保険のロードサービスで、バッテリー上がりの応急対応が受けられるかも確かめておくと安心。内容は保険会社や契約で違うので、見直しを考えているなら自動車保険の一括見積もりで条件をそろえて比べておくのも一つの方法です。
座席の倒し方など車中泊そのものの準備は、ハスラーで車中泊するときの段差対策の記事でまとめているので、あわせてどうぞ。車種は違っても、目隠しや換気の考え方は参考になるはず。
交換・増設の費用と、お店に頼むときの確認点

ここまでの方法を、かかるお金と頼み先で比べてみます。安く済む方法ほど、自分で確かめることが増える、と考えておくとよさそうですね。
部品代と取付費の目安、DIYか販売店かの決め方

方法ごとの部品代の目安を並べると、次のようになります。価格は2026年10月31日に確認した掲載価格なので、今後変わることもある点は覚えておいてください。
| 方法 | 部品代の目安 | 取り付け | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| LEDバルブ・専用LEDキットに交換 | 商品で大きく違う(例:ealeのDA17V/DA18V用2点セット 税込2,610円、ReizのDA18W・DA17W用 税込5,500円) | 自分で付けられる商品が多い | まず手軽に明るくしたい人 |
| 純正アクセサリーで増設(現行型) | ルームライト15,730円/バックドアルームランプ17,160円(どちらも取付費は別) | 販売店(参考取付時間0.5〜1.2時間) | 自動消灯や純正の安心感がほしい人 |
| 社外の増設キット(DA17V) | プラスライン 定価税込26,400円/エーモン4825は希望小売価格の記載なし | 説明書どおりに自分で。内張りの加工が要るものも | 手順どおりに作業できる人 |
| 電池式・充電式の明かり | 商品による | 配線なし | 車中泊で長い時間使う人 |
出典:スズキ「2026-5 エブリイワゴン/エブリイ アクセサリーカタログ」、各メーカー・販売店の製品ページをもとに作成(確認日:2026年10月31日)。純正アクセサリーの価格はメーカー希望小売価格(消費税10%込み)の参考価格です。
自分でやるのは、電球の差し替えや、商品が指定する方法(純正ランプのソケットやカプラーを使う方法)まで、と決めておくと失敗が少なくなります。
配線を新しく引く増設や、内張りの加工が要るもの、年式の境目で適合に迷うものは、お店に任せたほうが安心ですね。
お店に頼むときは、車検証の型式と車台番号、今のランプの写真、付けたい商品名を伝えるとスムーズ。あわせて次のことを聞いておくと、仕上がりのイメージがずれにくくなります。
- 電源をどこから取るか(常時電源から直接取らないか)
- ヒューズは入るか、ドアを閉めたときや一定時間で消えるか
- メーカー保証への影響と、工賃を含めた総額
工賃は、店や作業の内容でかなり変わります。純正アクセサリーのカタログにも参考取付時間しか書かれていないので、必ず見積もりで確かめてください。
年式の古いエブリイで、照明だけでなくベッドや電源まで車中泊向けに整えようとすると、費用は少しずつ積み重なります。手を入れる前に今のエブリイの買取査定額を確かめておくと、このまま整えて乗るか、純正LEDが標準の現行型へ乗り換えるかを数字で比べられますよ。
距離が伸びた車をいつ手放すかは、走行距離が多いエブリイの売り時の記事で詳しく整理しているので、気になる人はどうぞ。
エブリイのルームランプでよくある質問

Q1. エブリイのルームランプの電球のサイズ(型番)は?
A. 電球式のDA17Vなら、日星工業の適合表で前席・荷室ともT10の12V8Wです。ただし2022年4月以降のDA17Vは荷室がLEDに変わっていて、2026年5月からの現行DA18Vは前席・荷室ともLEDなので、交換する電球はありません。
表は特別仕様車などで違う場合があるとされているので、買う前に今付いている電球の形と定格(W数)を確かめてください。
Q2. LEDに替えたら点かないのはなぜですか?
A. よくあるのは、LEDの+と−の向きが逆になっているケースです。いったん外して向きを変えると点くことがあります。差し込みが浅い、ランプの形と商品が合っていない、ということも考えられます。
元の電球に戻しても点かないなら、ヒューズや配線の不具合かもしれません。ヒューズの場所と容量は取扱説明書で確かめ、同じ容量のものに替えても切れるときは販売店や整備工場で点検してもらいましょう。
Q3. ルームランプを増設すると車検に通らないことはありますか?
A. 付け方や使い方によってはあり得ます。国土交通省の保安基準の細目を定める告示(第218条)では、室内照明灯は後ろに白い光を見せてよい灯火に挙げられています。一方で、灯火の光が自分や他の車の運転を妨げてはならないこと、点滅したり明るさが変わったりする灯火の制限も決められています。
色の付いた光や点滅するもの、走行中にまぶしいものは避け、判断に迷ったら車検を受けるお店や整備工場で確かめておくと安心です。
Q4. 現行型のDA18Vに、DA17V用の増設キットは付きますか?
A. 付くという確認はできませんでした。エーモンの荷室照明セットもプラスラインの増設LEDラゲッジランプ2も、DA17系向けとして売られている商品です。
現行型で明かりを足すなら、スズキ純正のバックドアルームランプやルームライト(高輝度LEDタイプ)か、DA18V対応と書かれた商品から選ぶのが確実です。
エブリイのルームランプの交換・増設まとめ

エブリイのルームランプを明るくする方法は、年式で変わります。純正が電球なら交換、すでにLEDなら増設、というのが基本の考え方です。
- 現行DA18V(2026年5月〜)は前席・荷室とも純正LEDが全車標準。ワゴンのDA18Wも前後LED
- DA17Vは2022年4月の前後で荷室灯が変わり、使える社外品も違う
- 明るさはlm、電気の使い方はW・Aで見る。Kは光の色
- 現行型は純正のバックドアルームランプ(約15分で自動消灯)とルームライトで増設できる
- 常時電源から直接つなぐ配線は避け、車中泊の長い明かりは電池式・充電式に任せる
明るくすることと同じくらい大事なのが、バッテリーを上げない使い方。適合と消費電力を確かめてから、自分の使い方に合う方法を選んでみてください。
古い車に手を入れるか迷ったら、今乗っている車の買取査定額を一度確かめておくと、次の一手を決めやすくなりますよ。
