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ハスラーの後部座席は狭い?広さとリクライニングを実測と公式で確認

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じんべいざめ
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ハスラーが気になっているけれど、家族や友人を後ろに乗せることもある。そうなると、後部座席は狭くないか、リクライニングはできるのか、が気になりますよね。

先にお伝えすると、現行ハスラーの後席は左右別々にスライドとリクライニングができ、一番後ろまで下げれば大人も座れる広さがあります。ただ、後席を下げるほど荷室は狭くなるので、大人4人で遠出するなら後席と荷室を一緒に確かめておきたいところ。

この記事は、スズキの公式サイトとデジタルカタログ、ダイハツの装備表、専門メディアの実測、オーナーの声をもとに整理しました。

対象は2020年1月に発売された現行の2代目(MR52S/MR92S)で、2026年5月27日の一部仕様変更後の車が中心。初代(2014年〜)との違いも、途中で分けて触れますね。

この記事でわかる4つのポイント
記事の見どころを紹介
  • ハスラーの後部座席の広さを、公式の寸法と実測で比べた結果
  • 後部座席のリクライニングとスライドの使い方、タフトとの違い
  • ヘッドレストと座席の高さを、どこまで調整できるか
  • 大人4人で長距離に使う前に、試乗で確かめたいこと

ハスラーの後部座席は狭い?足元と頭上を数字で確認

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後部座席の足元と頭上の広さを数字で示した全体図

狭いかどうかは、どこを何と比べるかで答えが変わります。公式の寸法と専門メディアの実測を使って、足元と頭上を分けて見ていきましょう。

大人も座れるが、後席を一番後ろにするのが前提

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後席を一番後ろまで下げた状態の足元の余裕を示した図

結論から言うと、現行ハスラーの後部座席は、後席を一番後ろまで下げれば大人も座れる広さがあります。ポイントは、後席が前後にスライドすること。どこまで下げるかで、足元の余裕が大きく変わります。

自動車情報誌ベストカーの比較記事(2020年8月)によると、身長170cmの大人4人が乗った状態で、後席に座る人の膝先にはこぶし3つ半の余裕があったそう。後席を後ろへ寄せられることがこの広さにつながっている、と説明されていました。

オーナーの声を見ても、carview!の質問コーナー(2021年9月)で、身長170cm台のオーナーから狭さは感じないという回答が寄せられていました。前後の広さについては、軽自動車として十分と考えてよさそうですね。

一方で、狭いと感じやすい場所もあります。まとめると次のとおり。

  • 足元:後席を一番後ろにすれば余裕あり。前に出すほど狭くなる
  • 頭上:室内高は1,270mm(現行・全グレード共通)。背の高いスーパーハイト系よりは低い
  • 横幅:軽自動車の規格内。後席は2人掛けで、乗車定員は4名
  • 荷室:後席を下げるほど奥行きが減る

たとえばスライドドアのスペーシア(HYBRID G 2WD)は、室内高が1,415mm(スズキ社内測定値)。数字で比べると、頭上の余裕はスーパーハイト系に分があります。

つまり「狭いかどうか」は、比べる相手しだい。ライバルのタフトよりは足元に余裕があり、N-BOXのようなスーパーハイト系よりは頭上も膝まわりも小さい、というのが実際のところかなと思います。

2代目で後席の足元が広がった理由と室内寸法

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初代と2代目のホイールベースと室内寸法の違いを示した図

現行の2代目は、2020年1月の発売時に後席の足元を広げました。スズキの発表によると、新しいプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し、ホイールベースを先代より35mm延ばして後席乗員の足元空間を確保したとのこと。

ホイールベースは前後のタイヤの中心の間隔で、ここが長いほど室内の前後方向を取りやすくなります。同じ発表では、前席の左右の乗員間距離も30mm広げたと説明されていました。

現行型の主要諸元では、室内長2,215mm×室内幅1,330mm×室内高1,270mm(スズキ社内測定値)、ホイールベースは2,460mm。2WD・4WDとも、5グレードすべて同じ値です。

ただし室内長は車内の前から後ろまでの長さで、後席だけの寸法ではありません。スズキの公式サイトやカタログには、後席の座面の高さやスライド量、リクライニングの角度の数値が載っていないので、ここは実車で確かめるしかないところ。

初代と比べると、変化が分かりやすくなります。初代の発売時(2014年1月・MR31S)は、室内長2,160mm(Aグレードは2,035mm)×室内幅1,295mm×室内高1,250mm、ホイールベース2,425mmでした。

2代目は初代のGやXと比べて、室内長が55mm、室内幅が35mm、室内高が20mm大きくなった計算です。専門メディアの試乗記(クリッカー・2020年4月)でも、前後席の乗員間距離が35mm、後席の頭上のゆとりが18mm、先代より広がったと紹介されていました。

前後席の乗員間隔そのものは、ベストカーの比較記事(2020年8月)で1,035mm。後で触れるタフトは900mmなので、ここはハスラーの強みといえそう。

スーパーハイト系と実測で比べた頭上と膝まわり

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N-BOX・スペーシア・タントとの実測値を比べた図

もう少し具体的な数字が欲しい方のために、専門メディアの実測も見ておきましょう。WEB CARTOPの記事(2021年3月)では、身長172cmの筆者が自分の運転姿勢に合わせた運転席の後ろに座り、後席を一番後ろまでスライドした状態で測っています。

車種頭上のゆとり膝まわりのゆとり後席の座面の長さ
ハスラー160mm300mm490mm
N-BOX250mm450mm480mm
スペーシア270mm340mm480mm
タント270mm355mm500mm
N-WGN195mm320mm記載なし

※WEB CARTOP(2021年3月)の実測をもとに作成。身長172cmの筆者の運転姿勢の後ろで、後席を一番後ろにした状態。2021年当時のモデルで測った、1名・1条件の参考値です。

スーパーハイト系の3車種と比べると、ハスラーは頭上で90〜110mm、膝まわりで40〜150mm小さい結果でした。ハイトワゴンのN-WGNとの差は、頭上35mm・膝まわり20mm。後席の広さを売りにしたスーパーハイト系が相手だと、さすがに分が悪いですね。

その一方で、後席の座面の長さはハスラーが490mmと、N-BOXやスペーシア(480mm)より長め。座面が長いと太ももの裏まで支えやすく、座り心地に関わる部分です。数字が小さいところだけで、居心地まで決めつけないほうがよさそう。

N-BOXは私の愛車でもありますが、この実測では膝まわりがいちばん広い結果でした。後席の広さを何より優先するなら、スーパーハイト系も候補に入れて比べるのがおすすめ。3車種の違いはタント・スペーシア・N-BOXの比較と選び方の記事にまとめています。

後部座席のリクライニングとスライドの使い方

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後席のスライドとリクライニングの使い方をまとめた図

子どもを乗せる日もあれば、大人を乗せて遠出する日もある。そんな使い分けに後席がどう応えるのか、動かし方とライバル車・初代との違いを確認します。

左右別々に動く後席、スライド・リクライニング・倒し方

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左右独立で動く後席の倒し方の手順を示した図

現行ハスラーの後席には、「左右独立リヤシートスライド&リクライニング機構」が5グレードすべてに標準で付いています(主要装備表より)。左右の席を別々に前後させ、背もたれの角度も別々に変えられる仕組み。

たとえば、背の高い人が座る側だけ後ろへ下げて、もう片側は前に出して荷物を置く、といった使い方ができます。スズキの公式サイトのハスラーの室内空間のページでも、シートアレンジの例が紹介されていますね。

後席を動かす方法は2つ。車内の座席側から動かす方法と、荷室側から背もたれの裏のストラップを引く方法です。荷室側のストラップは2代目で採用されたもので、荷物を積みながら奥行きを変えられて便利。

リクライニングは、背もたれの角度を変えて姿勢を整える機能。ただ、公式サイトやカタログには、何段階・何度まで倒れるかの数値が見当たりません。レバーの位置や操作の順番も含めて、車に付いている取扱説明書で確かめるのが確実です。

ネットでは、リクライニングの角度を増やす改造の話題もちらほら。座席やシートベルトの取り付けに関わる部分なので、自己判断で手を加えないほうが安心かなと思います。

後席を倒して荷室を広げることもできます。後席は左右で分けて前に倒せる「ワンタッチダブルフォールディング」式で、片側だけ倒すことも可能。助手席を前に倒す機構や、前後の席でフルフラットにできるシートも全車に付いています。

フルフラットにするときはヘッドレストを外すなど手順が増えるので、座席の倒し方とフルフラットの段差対策の記事で順番を確認してみてください。

後席を動かすときの注意

  • 動かしたあとは、座面と背もたれを軽く揺すって固定されたか確かめる
  • 走行中に背もたれを深く倒さない。シートベルトは腰骨と鎖骨にかかる姿勢で座る(JAF)
  • 後席でもシートベルトは全ての道路で着用が義務(警察庁)
  • 座席の下やレールに物を置かない。スライドが重くなる原因になる

後席のテーブルとドリンクホルダー、Gとの違い

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グレードによるテーブル・ドリンクホルダーの違いを示した表

後席まわりの装備は、グレードで少し違います。HYBRID X・HYBRID Xターボ・タフワイルド・タフワイルド ターボの4グレードには、前席の背面に折りたたみ式のパーソナルテーブルが左右に付く作り。

テーブルにはドリンクホルダーが2個、買い物袋などをかけるフックが3個。耐荷重は2kgで、スズキは安全のため走行中は格納して使わないよう案内しています。

HYBRID Gには、このテーブルが付きません。後席の人が飲み物を置ける場所は、全車に付くリヤドアポケットのペットボトルホルダー(左右)になります。

ほかに、後席の左右には折りたたみ式のアシストグリップが全車に付きます。一方で、後席の中央に置くアームレスト(ひじ掛け)は主要装備表に見当たりませんでした。長時間座ると、ここは好みが分かれるところかも。

長距離で気になるのがスマホの充電。USB電源ソケット(Type-C・PD対応)はインパネに2個で、HYBRID G以外の4グレードに付きます。後席のまわりにUSBはないので、後ろの人が使うなら長めのケーブルを用意しておくと安心ですね。

Gでテーブルが欲しい場合の後付けの方法や、USBの年式による違いは、助手席と天井の収納、テーブルとUSBの違いの記事で詳しく紹介しました。

後席スライドのないタフトや、初代との違い

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タフト・初代ハスラーとの後席仕様の違いを比べた3列表

ハスラーと比べられることが多いのが、ダイハツのタフト。同じ軽のクロスオーバーですが、後席の作りはかなり違います。

項目ハスラー(2026年5月以降)タフト(2026年10月確認)
後席のスライド左右独立で前後に動く主要装備一覧表に記載なし
後席のリクライニング左右独立で角度を変えられる主要装備一覧表に記載なし
荷室側からの後席操作背面のストラップでスライド―
後席を倒す左右分割で前に倒せる左右分割で前に倒せる
室内長×室内幅×室内高2,215×1,330×1,270mm2,050×1,305×1,270mm
ホイールベース2,460mm2,460mm
乗車定員4名4名
前後席の乗員間隔(参考)1,035mm900mm

※スズキ「ハスラー/ハスラー タフワイルド」デジタルカタログの主要装備・主要諸元と、ダイハツ「タフト」の主要装備一覧表・主要諸元表より作成(2026年10月1日確認)。室内寸法は各社の社内測定値で、測り方が同じとは限りません。乗員間隔はベストカー(2020年8月)の記事の値。

いちばんの違いは後席のスライドで、ダイハツの主要装備一覧表を見る限り、タフトの後席にスライドとリクライニングの記載はありません。タフトの後席は、左右に分けて倒せる作りです。

ホイールベースはどちらも2,460mmで同じなのに、乗員間隔はハスラーが135mm長い。後ろに大人を乗せる機会が多いなら、ハスラーに分があるといえます。

逆に、タフトは荷室を重視した作り。専門メディアのMOTA(2021年9月)は、後席を倒したときにタフトの荷室はフラットになり、ハスラーは傾斜が残ると比べていました。荷物を積む頻度が高い人は、両方を見比べてみるといいかも。

初代(2014年1月〜2020年1月)との違いも押さえておきましょう。初代の後席はスライドの操作が座席側だけで、荷室側からは動かせなかったと専門メディア(CARME・2016年)が指摘していました。

2代目の背面のストラップは、スズキが使い勝手の進化として挙げたポイントのひとつです。また初代のいちばん下のAグレードは、後席を片手で倒せるワンタッチダブルフォールディングが付かない仕様でした(2013年12月のスズキの発表)。

中古で初代を選ぶなら、グレードによる装備の差を実車で確かめておくと安心ですね。

ヘッドレストと座席の高さはどこまで調整できる?

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ヘッドレストと座席高さの調整範囲をまとめた図

上下60mm。ハスラーの座席の高さを調べると、まず出てくるのがこの数字です。どの席の値なのかと、ヘッドレストの合わせ方を順に見ていきます。

ヘッドレストは全席標準、高さは後頭部に合わせる

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JAFのガイドに沿ったヘッドレストの正しい高さを示した図

現行ハスラーのヘッドレストは、後席を含む全席に標準装備。グレードによる差もありません(主要装備表より)。

ヘッドレストは、追突されたときに頭が後ろへ大きく振られるのを抑え、首へのダメージを減らすための装備です。座る人の頭の高さに合っていないと、本来の働きをしにくくなるので注意したいところ。

高さの目安について、JAFは後席の場合、目と耳を結んだ延長線にヘッドレストの中心を合わせるのがコツと案内しています。前席向けの解説でも、上下の中心を後頭部の中心にそろえるのが基本、という説明でした。

子どもが座ったあとに大人が座るときなど、乗る人が変わったら高さを合わせ直すのが基本。人が座らない日に下げておく場合も、乗せるときは必ず戻しましょう。

ヘッドレストを外す場面もあります。フルフラットにして車中泊をするときなどで、外したあとは、走り出す前に必ず元の位置へ。外し方や戻し方は、車に付いている取扱説明書で確認してください。

初代を中古で探している方は、後席のヘッドレストにも気をつけたいところ。価格.comのクチコミ(2014年)には、初代Aグレードの後席にヘッドレストが付いていないとして、後付けを相談する書き込みがありました。

現行型なら全席に付いていますが、初代の中古車を選ぶなら、後席のヘッドレストの有無も実車で確かめておきましょう。後付けを考えるときは、合う部品を販売店に確認してもらうのが安全です。

座席の高さを変えられるのは運転席、上下60mm

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運転席だけ上下60mm調整できる座席高さの範囲図

先ほどの「上下60mm」は、運転席シートリフターの調整量。スズキの室内空間のページやカタログでは、運転席シートリフターの動きとして、上下方向60mm・前後方向50mmが図で示されています。

リフターは座面の高さを変える装置で、現行ハスラーでは5グレードすべてに標準装備です。あわせて、ハンドルの角度を変えられるチルトステアリング(35mm)と、前後240mm(10mm刻みの24段)のシートスライドも図示されていました。

一方で、助手席と後席には座面の高さを変える機能がありません。後席の座面が床や地面からどれくらいの高さにあるかも数値が出ていないので、乗り降りのしやすさは実車で確かめることになります。

スズキは、前席のヒップポイントを高めに設定して、見晴らしのよい視点にしたと説明しています。運転席の高さについてJAFは、頭上が窮屈にならない範囲で、前方の死角を減らすために高めに合わせるよう勧めていますね。

先代との違いでは、クリッカーの試乗記(2020年4月)が、2代目は前席のヒップポイントが7mm低く、後席は5mm高くなったと紹介していました。前席は乗り降りしやすく、後席は高めの位置に座る感覚になる、という変化です。

高齢の家族を乗せる予定がある方は、乗り降りも要チェック。価格.comのクチコミ(2023年)には、助手席に乗る高齢の家族の乗り降りを気にする相談があり、90歳を超える家族の足の上げ下ろしに手間取ったという回答も寄せられていました。

ハスラーのサイドドアは途中で止まる中間2段ストッパー付きで、狭い駐車場でも乗り降りしやすい作り。乗る本人と一緒に販売店へ行って、座席の高さとドアの開き具合を試しておくと安心です。

ネットで見かける数字の正体

  • シートリフター40mm:初代の公式値(2013年12月発表)。現行は上下60mm
  • 着座位置671mm:初代の前席の高さを販売店に聞いた値(2016年の記事)。現行の公式値ではない
  • 室内幅1,295mm・室内高1,250mm:初代(2014年1月)の公式値。現行は1,330mm・1,270mm
  • 後席スライド160mm:初代について販売店に確認したという個人ブログの値(2014年)。現行のスライド量は非公表

初代のシートリフターは上下40mmで、XとXターボは標準、GとGターボはセットオプション、Aには設定がありませんでした(2013年12月のスズキの発表)。初代の中古車には、運転席の高さを変えられない車もあるので気をつけたいですね。

大人4人で長距離なら後席と荷室を同時に確認

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大人4人での長距離移動時に確認すべき点をまとめた図

大人4人で、旅行かばんを積んで片道2時間以上。そんな使い方を想定して、後席と荷室の関係と、試乗での確かめ方をまとめます。

後席の位置で変わる足元と荷室、乗り方別の目安

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後席の位置による足元と荷室スペースの目安を示した図

後席は前後にスライドする分、足元と荷室は取り合いの関係。後席を後ろへ下げるほど足元は広がり、荷室の奥行きは短くなります。前に出せばその逆ですね。

気をつけたいのは、スズキが荷室の寸法を公表していないこと。主要諸元にあるのは車内全体の室内寸法だけで、ネット上の荷室の数字は出典が分からないものも多いため、この記事では使っていません。

そのうえで、乗り方ごとの後席の位置の目安を表にしました。左右で別々に動かせるので、片側ずつ調整できるのがハスラーのいいところ。

乗り方後席の位置の目安荷物の置き場所確かめたいこと
大人4人・荷物は少なめ左右とも後ろ寄り荷室(奥行きは短め)荷物が荷室に収まるか
大人4人・旅行の荷物あり乗る人の体格に合わせて少し前へ荷室膝が前席に当たらないか、荷物が積めるか
大人3人・荷物多め座る側は後ろ寄り、空いた側は倒す荷室と倒した後席倒した側の荷物の固定
大人2人・荷物多め左右とも倒す荷室と後席の全体荷物の固定と後方の視界

※後席の位置と荷物の置き場所は、この記事で整理した目安。体格や荷物の大きさで変わります。

子どもを乗せる日なら、子どもが座る側だけ後席を前に出して、荷室を広げる使い方もできますね。後席の背面と荷室の床は汚れを拭き取りやすい防汚タイプなので、倒して荷物を載せる使い方とも相性がいいところ。

荷物を積むときは、走行中に動かないよう固定するか収納するよう、スズキもカタログで注意しています。背もたれより高く積み上げると崩れやすくなるので、重い物は下に置くのが基本。

試乗では後席に座り、荷物も積んで確かめる

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試乗時に後席と荷室で確認すべき項目のチェック図

後席の広さは、前の席をどこに合わせるかで大きく変わります。カタログの数字より確かなのが、実際に乗る人と荷物を連れて販売店に行くこと。次の順番で試すと、後席と荷室を一度に確かめられます。

  1. 運転する人が、普段の運転姿勢に合わせて運転席の位置と高さを調整する
  2. その後ろに、後席に乗る予定の人が座る。後席は一番後ろと、少し前の2か所で試す
  3. 膝と前席の背もたれのすき間、頭上、肩まわりを確かめる
  4. 背もたれの角度を変えて、楽な姿勢がとれるかを見る
  5. 後席の位置を決めたまま、旅行かばんなど実際の荷物を荷室に積んでみる
  6. ヘッドレストの高さとシートベルトのかかり方を確認する

できれば4人乗った状態で、段差や坂道も走ってみてください。carview!の質問コーナー(2023年)では後席の乗り心地は硬めという声もあり、ここは人によって感じ方が分かれるところです。

販売店の試乗は時間が短くなりがちなので、カーシェアやレンタカーでハスラーを扱っていれば、家族で半日乗ってみるのも手。長く座ったときの疲れ方まで分かります。

大人4人と荷物を載せて高速道路の合流や上り坂を走るなら、エンジンの余裕も気になるところ。ターボとNAの加速性能の比較も、試乗の前に目を通しておくと比べやすいかなと思います。

後ろに座る人も、シートベルトは必須です。警察庁のシートベルト着用の案内によると、後席で着用していない人の致死率は、着用した人と比べて高速道路で約13.9倍、一般道路で約2.8倍(令和7年)。

長距離ほど途中で外したくなるものですが、出発前と休憩のあとに、後ろの人にもひと声かける習慣をつけておきたいですね。

後席が狭いと感じたら、乗り換え前に今の車の査定額を

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乗り換え前に今の車の査定額を確かめる手順の図

試乗してみて、後席が家族に合わないと感じることもあるはず。今ハスラーに乗っていて、子どもの成長や家族が増えたことで後ろが窮屈になってきた、という方もいるかもしれません。

そんなときに比べたいのが、後席の広さを売りにしたスーパーハイト系の軽。先ほどの実測でも、N-BOXやスペーシア、タントは膝まわりと頭上に余裕がありました。

乗り換えを考えるなら、販売店の下取り額だけで決める前に、今の車がいくらで売れるかを知っておくのがおすすめです。乗り換えにかかる差額は、今の車の値段で大きく変わるから。

2代目の初期の車は、2020年1月の発売から6年を超えました。年式による値段の考え方は、ハスラー2020年式の買取相場と売り時の記事にまとめています。

下取りと比べる材料として、今の車の価値がわかる買取査定で値段を確かめておくと、乗り換えの予算が立てやすくなりますよ。

車を替えると、自動車保険も車両入替の手続きが必要です。乗る人数や使い方が変わるタイミングでもあるので、補償の内容と保険料を自動車保険の一括見積もりで比べておくと、家計の見通しも立てやすくなります。

もちろん、試乗して問題がなければハスラーで十分。後席を一番後ろにしたときの足元の余裕は、後席にスライドのないタフトにはない強みでした。

ハスラーの後部座席のよくある質問

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後部座席のよくある質問4つを数値でまとめた図

ハスラーの後部座席には何人座れますか?

後部座席に座れるのは2人です。ハスラーは乗車定員が4名の軽自動車で、後席は左右2席の作りになっています(スズキの主要諸元・主要装備表より)。

後席でもシートベルトは全ての道路で着用が義務です。乗る人数が5人以上になることが多いなら、普通車も含めて検討することになります。

ハスラーの後部座席がスライドしないときは?

まず、座席の下やスライドのレールに物が挟まっていないかを確かめてください。carview!の質問コーナー(2020年)でも、新車の後席がわずかしか動かず、原因は挟まっていた物だったという例がありました。

操作の細かい手順は、車に付いている取扱説明書で確認を。無理に力をかけると部品を傷めるおそれがあるので、直らないときは販売店に相談しましょう。

ハスラーの後部座席のリクライニングは何段階・何度まで倒れますか?

スズキの公式サイトやカタログでは、後席のリクライニングの段数や角度の数値は確認できませんでした(2026年10月時点)。現行型の後席が左右独立でリクライニングできることは、主要装備表で確認できます。

実際にどこまで倒れるかは、販売店の実車で試すのが確実です。走行中は背もたれを深く倒さず、シートベルトが腰骨と鎖骨にかかる姿勢で座ってください。

初代と2代目で、ハスラーの後部座席は違いますか?

違います。2代目(2020年1月〜)はホイールベースを先代より35mm延ばして後席の足元を確保し、荷室側から後席を動かせるストラップも付きました。室内幅・室内高も、初代(2014年1月)の1,295mm・1,250mmから、1,330mm・1,270mmに広がっています。

初代のAグレードは後席を片手で倒せる機構が付かず、後席のヘッドレストがないという書き込みもあります。中古で選ぶときは、年式とグレードを確かめたうえで実車を見てください。

ハスラーの後部座席の広さとリクライニングまとめ

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後部座席の広さとリクライニングの要点をまとめた図

現行ハスラーの後部座席は、左右独立でスライドとリクライニングができ、一番後ろまで下げれば大人も座れる広さがあります。後席のスライドがないタフトと比べると、足元を広げられるのは大きな強み。

一方で、スーパーハイト系と実測で比べると、頭上と膝まわりはひと回り小さい結果でした。座席の高さを変えられるのは運転席だけ(上下60mm)で、後席の座面の高さやリクライニングの角度は数値が公表されていません。

そして、後席を下げるほど荷室は狭くなります。大人4人で長距離に出かけることが多いなら、後席と荷室を実車で同時に確かめてから決めるのが確実。

装備や操作の細かな点は、年式や仕様で変わることもあります。最終的には、スズキの公式サイトや取扱説明書、販売店で確認してください。

ハスラーの後部座席で押さえたいポイント

  • 後席は左右独立でスライドとリクライニングができる(全グレード)
  • 荷室側からも、背面のストラップで後席を動かせる
  • ヘッドレストは全席標準。高さは後頭部の中心に合わせる
  • 座席の高さを変えられるのは運転席だけ(上下60mm)
  • 後席を下げるほど荷室は狭くなる。4人と荷物は実車で確認

最後は、後ろに乗る家族や友人と、いつもの荷物を持って販売店へ。後席に座って、荷物を積んで、ドアを閉めてみる。そこまで試せば、買ってから「思ったより狭かった」と後悔することはぐっと減らせるはずです。

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ドライブメディアプラス運営者
軽自動車専門、愛車はホンダN-BOX。整備士ではないので、数字は国土交通省やメーカー公式で確認し、国の公開データは自分で表に組み直しています。困って調べたことが、そのまま記事です。
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